自堕落なるままに日暮らし

全ての感想は備忘録

チョコレイト旅団『アンタイトルアンハッピーラブ』::: あなたが僕の初恋ですか (感想・前編)

チョコレイト旅団 第11回公演『アンタイトル アンハッピーラブ』

 すっごいもの見た。本当に、楽しかった。
観劇 が生きることの一部になってから結構経ちますが、人生で最も幸せな舞台に出会ってしまったと本気で思いました。
千秋楽が終わったら初日にタイムリープする予定だったのに、見事に失敗してしまって…一生の不覚。この感動を忘れないうちに書いておきます。


※後編は
チョコレイト旅団『アンタイトルアンハッピーラブ』::: そんな漫画みたいなことあったら困るでしょ (感想・後編) - 自堕落なるままに日暮らし

《あらすじ》


↑公演詳細が発表された頃に出たあらすじの画像
ですが、脚本書いた浮谷さんご自身が「『変則オムニバス・ラブコメディ』と大きく銘打ったものの、演出つけてたらオムニバス感あんまりなくて、一本の繋がったお話になってました笑」と言ってたので、ニュアンス違うのはご愛嬌。でも第1話〜5話まであるお話の切り替えの部分を探すのもまた楽しかったな〜


これは当日パンフレット↓

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公式ツイッターからお借りしています

《公演詳細》

日程

2019年10月
1日19時30分 N
2日19時30分 G
3日14時 G   19時30分 N
4日14時 N   19時30分 G
5日13時 G   18時 N
6日12時30分 N 17時 G

ダブルキャスト編成
ネーム チーム:N、Gペン チーム:G

会場

高島平 バルスタジオ


○舞台セット
『360度囲み客席』とは聞いてたけど、実際に会場入った時「うわっ」て声出たぐらい感動した…!行き慣れたバルスタジオの真ん中にででんと長方形の白い舞台!(あれ原稿用紙でしょって友達に言われるまでバトルフィールドって呼んでたわごめん)
くり抜いた中央に、如何にもな漫画家の作業机…小道具の画材や斜めになってる机に、実際の原稿まで!電話の子機とか付箋とかもディテール作り込まれてて熱かったな〜!もっとじっくり見てくれば良かったよ…

通常の劇場ならば本来「舞台」である部分にまで客席が組まれてて、どこの席に座ってもとにかく臨場感がドーン!立体感がバーン!没入感でズキュゥウウン!でした(伝わらない)。あの空間の楽しさは開演前からもはやアトラクションだったね。


○オープニング
役名が描かれた"原稿"の形のプレートを使って登場人物の紹介が行われるオープニングの無声パート、これがもう本当に圧巻だった!ミロ先生の原稿を受け取りながら交錯してく人たちに、本編中にはわざわざ説明されない彼らの性格やこれまでのこと、これからの人間関係も示唆されてて、とにかくお洒落で素敵だった…!初めて見た時は全然目が足りなくて何が起きてるのか半分もわかってなかったくせ、気がついたら泣いてた。
 漫画(原稿)が作家の手を離れいろんな人の元へ行く、っていう"夢が届けられる裏側"が見える感じにも何だかワクワクしたし、役名のフォントとかも一人一人凝られてて、細かいところもじっくり漫画みたいに"読み返したい"な〜って気持ちになった!



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《キャスト》


先にダブルキャストの《ネーム チーム》《Gペン チーム》の皆様について、次の記事でシングルキャストの皆様と演出やラストシーンなどについてお話しています。

※お一人ずつ感想書いてたら、お察しの通りすごくすごく長くなりました…もうただの自分の備忘録でもあるので読みづらさは勘弁してください…
再演を熱望しているので、詳しい展開までは載せてないつもりですが…観た人にはわかる程度で。

《ネーム チーム》

個々の必殺技が見事に決まる "狙い撃ち" のチームでした!


○東條詩織さん:琴坂織姫ちゃん、女主人
かわいこちゃん。歩く度にルンルンと音符が飛び出てそうな軽やかさがあって好き。
・第2話、女主人として出てきた時に、スカーレットバルキリーから「帝王を倒す仲間を探している」と言われて「なるほどぅ」って癖のある言い方してたの実はめちゃめちゃ好きだった笑
・密かに柳田さんのこと狙ってるっぽい織姫ちゃんが、「ランチご一緒してもいいですか?」ってエスニック料理のお店!って提案した時に、それを阻止したい稲葉さんが「あたしパクチーとか香草系ダメで」と言ってきたのをまったく意に介さず「じゃあ稲葉さんお疲れ様です♡柳田さん行きましょっ」てあっさりシャットアウトするの本当ちゃっかりしててうまい子やwwwと大笑いしてしまった。
・第3話と交錯する現実世界の"柳田さんプロポーズ事件"は別名・織姫ちゃんツッコミ無双パート(※どちらも勝手な命名)な訳ですが、プロポーズ&片思い発覚に気を取られている間に声優の苺ちゃんとマネージャーの「認めないわよ苺!」って会話が混ざってきた時の「あ、そっちの問題忘れてた☆」と両手を広げるあれ。あれ好き。爽やかスマイルとも相まって海外ホームドラマとかに出てきそうな軽さ(イメージは友近さんあたりが物真似でやるようなやつ)を彷彿としてめちゃ笑った!
・織姫ちゃん、バイク便のお兄さん・車(かーず)くんに漫画みたいな一目惚れしちゃうんだけど、ネーム班のほうの車くん(尾上恭平さん)は"普通の人"路線だったから、彼女のアピールが空回りしてそうなのがよかった。彼女には申し訳ないけど、その温度差がやっぱり面白くて。「私、琴坂です……琴坂…ぅおりひめっ!」とキャッと顔を覆う仕草も可愛くて👍👍👍車くんも車くんで、聞いたまんま「琴坂ウォリひめさん?」と返してくるのもマジでウケたな〜!仕事を終えて去ってく彼の背中を見つめる織姫ちゃんのおめめがもう完全にハートマークで良かった〜あの恋、どうにか叶って欲しい!



昨年の『Wells -博士とはじまりの恋人-』以来に拝見しましたが、あの時はお仕事をしっかりこなす厳しい先輩メイドの役のだったからまた新たな一面見れて嬉しいです。12月の続編『Wells-魔女と夜明けの星-』も楽しみ〜!




○平野史子さん:水瀬ミズキ、樹里、ドンキーズのオーナー
 彼女の透き通るようなお声がとても好き。水瀬先生の優雅な台詞回しやミュージカルパートの歌には聞き惚れた…!
・水瀬先生!登場からバリバリにかっこよくてテンション上がった〜!ヒットの秘訣を聞かれて「漫画も所詮はマーケティング」と返した場面で「魂だとか作家が書きたいものだとかは、とどのつまりナンセンスなんです」と言い切ったとき、その「ナンセンス」と落ちた声のトーンにドキリとしたし、視線の先にはかつて担当編集だったという三雲さんがいて(舞台上にはいるけど本筋としてはいない)、過去の因縁が伺い知れるようでゾクゾクした…!
・稲葉さんの発言に「その女流漫画家っていうのやめていただけません?」「男も女も関係ないでしょう?!」と怒り出すくだり!イライラと口元に手をやって爪を噛むような仕草が自分を落ち着かせてるように見えて。そうやって今までも"女だから"とたくさん悔しい思いをしてきたのかなぁ、なんて想いを馳せてしまう。「では皆さん」と去り際に稲葉さんを一瞥して「ごめんあそばせ」と言った時の声の落差と目の冷たさには客席の自分もさあっと血の気が引く思いがした…
・声優を辞めると言い出した苺ちゃんに対して「あたしもね、もう描けないって思うときがあった…でもやるの、やるしかないの!」と言った時。だんだんと強くなってくお声には、相手を見て怒りながらもどこか自分を奮い立たせてるような。憤りが何だか内側に向かってる感じに見えた。でも極めつけの「あまちゃんあまちゃんって言って何が悪いの!」とキレた時の金切り声には痺れたな~!
・仕事に対してのプライドの高さとは裏腹に、柳田さんから突然告白されちゃった時には火照ったお顔をあおいだり手の甲で冷やしてたりして慌ててるの超~可愛かったな〜〜!乙女!「落ち着く時間が必要じゃないかしら、彼女にも、私たちにも」とぽやぽやしたお声で言うところ、何かの洋画のワンシーンみたいでなんてお洒落な言い方するんだろうな〜とニッコリしちゃった。
・第3話は特に、現実の"柳田さんプロポーズ事件"と漫画の世界との交錯が激しいんだけど、スイッチングが素晴らしかった!「どうして?!どうしてなのお母様!」と言い始めた瞬間に彼女はもう"水瀬先生"から女子高生の"樹里"に変わってて、いや帽子外してリボンつけただけなのに目の形すら違って見えたのマジ何?たまげた!
・第3話の樹里ちゃん、とっても清楚でお上品で可愛かった〜!「いつも外の世界を夢見てた!」とかは完全にディ○ニーだし、 「何のリハビリだ!」と親友の大佐(長尾さん)に抗議するようなツッコミも可愛く
・歌うまいの知ってたからミュージカル見られたの嬉しかった〜!ハモリや高音もめちゃくちゃ綺麗で最高。相手役の古堂たやさんのダンスが日増しにオーバーになってくのに触発されてか、彼女の「そうよ、だって!」というサビ前の台詞っぽいフレーズがやっぱりそれはディズ○ー!ってぐらいのテンションになってて大ウケしちゃった!
・実は結構好きだったのが、第4話の古田選手の取材するテレビクルーとしてADみたいなことしてたとこ!インカムで誰かと話してたりタイムキーパーやったりしてたのリアルでずっと見ちゃった。


root SEVEN『LOVE SONG』で拝見して以来2年ぶりか〜!またお芝居見れたのも歌聞けたのも本当に嬉しかったー!史子さんの歌った劇中歌のCD未だに聴いてます。



○藤田雄気さん:編集長、火炎放射器の男、門田校長、監督
お声がものすんごく深くてイイ。人の声ってあんなに響くものなの?って鼓膜が驚くレベルだった。ダンディーで渋めな雰囲気漂うけど、へらっと笑ったお顔はあどけなさ残る屈託なさでかわいらしい。
・お声にびーっくりしたのは2点!①第2話の火炎放射器の男の「ひゃっはーーーー!!!」だよ。。。それに舌がなっがい。手足なっがい。お腹ほっそい。何だあの体型(褒めてます)。②第3話の怒ってる時の門田校長!「なんてことをしてくれたのかね!!!」の声は、本人は決して怒鳴ってる訳ではないはずなのに、腹の底に響くほどの大音量で毎回震えあがってた…
・第3話のミュージカルパートで「男女交際は認めません!」と出てくるんだけど、そのままサビにかけて女子高の理事長(根本こずえさん)とダンスして去る…ってだけなのに、理事長の手をとる振付のところで、出はけ口の壁のとこにしがみつくみたいに体密着させて(説明難しい)それからゆったり手を伸ばすのがとても色っぽくて、その上がった足が無駄に長いのも含めて何故かとても可笑しくて好きだった。
・本役の編集長、最初のシーンで三雲さんが高野ちゃんの原稿見てるところにふらっと入ってきて「下手くそだなぁ(笑)」と言いながらも原稿読み始めた途端に顔色変わるでしょ、仕事の目つきになったのすげードキドキした!「君の原稿キープってことにしとくから!」って呼び止めるところも、磨けば光る原石を逃したくないとか面白そうな子見つけたって感じで楽しそうにしてたのも好き。
・編集長が「連載会議始めるぞー」って入ってきた終盤。あの定位置に座って「ミロ先生の原稿上がったか?」と言いながらも美雲さんのほうをまったく見ずに、左手でほかの原稿を確認しつつ、右手だけ後ろにやって"原稿渡してくれ"ってしてるのなんか超自然でかっこいい〜〜〜って思った!デキる男感!
・水瀬先生が「漫画も所詮はマーケティング」「徹底的な市場調査を行って、あとはそこに当てはめてストーリーを描くだけ」と話すのを聞いた時に、編集長はそこに「そうですか」と一言返すだけなんだけど、その物寂しそうな笑顔が良かったな。週刊誌が売れるためには人気作家の存在は重要だし、「先生、来週号もカラーお願いしていいですか?」と言ってたぐらい編集長自身も頼りにしているけど、それでも、別の場面で「俺これでも昔はキャラバンの鬼編集って呼ばれてたんだ」と話してくれたように、彼にも漫画に対する熱い想いがまだちゃんとあるから、そんないろんな感情混ざったみたいな表情になったのかなぁ、と思ってぐっときた。


○飯塚志織さん:稲葉芙美香、中ボス、北見アナ
初めて見た時から大好きなんだけど、今回も大大大好きだった!めちゃめちゃ綺麗なくせしてお笑い芸人かってレベルで笑いとるの何なん?
・先輩の柳田さんに恋する乙女・稲葉さん。スーツも似合うよね〜!けっこうな酷いフラレ方をした彼女が「何で私じゃダメなんですか…」と顔を覆って泣き出した時にはこちらもぐっと涙を誘われるのに、次に「柳田さんのことぉ!」と喚き出すともうだめ、もう面白い(笑) いやマジで嗚咽だけであんんんなに会場笑いに包む女優さん他に知りません。
・柳田さんが「稲葉くん、ほら会社戻ろ?」って肩触りそうになるのを振り払うポーズがめちゃ独特だからつい笑ってしまうけど、あの"ふったくせに優しくしないでよ"感わかる〜!と思ってキュンキュンした…その直前までは彼からのスキンシップにこっそり照れてたのに、あのフラれ方はつらいね…;;;(感情移入)
・第2話での"中ボス"が普通にかっこよくて、中ボスって名前が惜しいぐらいだった。「貴様ァ!何者だァー?!」の言い方好き過ぎる。殺陣もバチッとよかったから今度は手数のもう少し多い殺陣も見てみたくなったな〜!
・第4話『ソフトタッチ』における彼女はtheヒロイン!アナウンサーの北見ちゃん、ずーっと小指が立ってるわ走ってきたあとのポーズも全部決めにくるわ(それこそ少女漫画みたいな女の子走り)。山田亮さん演じる"似杉達也"も全編声マネってすげー技で来てるのに全く引けをとらない。無双。あの場面の2人はお互いに笑いを奪い合ってたね…
・「覗きはダメ、だぞ」と自分を抱き締めて振り返るポーズが堪らなく可笑しいけどえっち!えっちなのに笑っちゃう。すごいな〜。あと「また連絡するね!」の"れ"の巻き舌が日に日にエスカレートしてて聞く度に吹き出したよもう。
・似杉のライバルの古田から「エスニック料理の店とかどうよ?」と誘いを受けた時に「あーごめんなさい、あたしパクチーとか香草系だめなんです~」と返したの、現実世界で柳田さんと織姫ちゃんがランチに行こうとするときに稲葉さんが言うのと同じセリフで、おっ回収してきてんなぁ~と感心してしまった。古田役の古堂さんもアドリブけっこうかましてくるのに順応力もピカイチ。千秋楽の古田選手の「パクチーって何?」なる振りに対して「パクチーは草」って返したのには表彰状を贈りたいレベル。
・似杉の回想の中で北見ちゃんが「たっちゃんは、かっこいいよ」と言う場面、正面の席にいる時は目の前だったからガチで惚れそうになったわ。古田と似杉の試合、最後の投球の時も祈るようなポーズしてて、似杉のチームが買ったとわかるや口をおさえて泣きそうになってるの、マジ健気な幼馴染みで大好き。


そういえば、彼女が所属してるバルスキッチン以外でのお芝居を見たのは今回が初めて!ネームチームに連れてった職場の後輩ちゃんたちみーんな志織さんのことばかり話してきました。同い年なんて信じてないから。
 Gペンチームの公演では客席案内のスタッフもされてて、いつも劇場に彼女がいる安心感は大きかった!ありがとうございました!

11月の『歌舞伎町シュガーナイト』ではまた大暴れするだろう志織ちゃんを見にまた高島平に帰ってくるから〜🍸💕💕💕



○長尾真奈美さん:羽生田苺、占いオバ、ブス大佐
変幻自在すぎません?どのキャラもしっかり印象深いのすごい。全部の役が年齢も含めて全部違う人に見える。
・羽生田苺ちゃん、「超絶美少女と噂の?!」と期待値MAXの編集部にいざ登場したらみんな反応に困ってる…に対して「何か?!」と怒るくだりが最高。回を追うごとにキャラどんどん濃くなってて「ぶー!」って口で言って怒ってるのメチャ好きだったwww
・「あの、今回のお話はお断りします」とぶすくれた言い方が大人舐め切ってる感出てて、わがまま娘に見えて良かった〜。いやもちろん苺ちゃんがエゴサしたら出てくる悪口とかに耐えられないって悩んでるのもわかるんだけど、それでも子供がピーマン食べたくない!ってだだこねてるみたいで可愛いし、手が焼けるなぁって感じも愛おしい。
・あのマネージャー(根本こずえさん)に反抗したいだけにも思えてくるのは、物語の終盤ミロ先生が全部描きなおすって言い出した時の全キャラ登場パートで、苺ちゃんがマネージャーの宮内さんの背中に向かってあっかんべーしてたの見たのもある。もうちょっとお仕事頑張って見て!って彼女の今後をちゃんと応援したくなる。
・第3話のブス大佐はもう優勝!初登場「おっはー」のインパクト!!!北のほう出身の人かな?っていう訛りで攻めてくるから初っ端から超笑ったな…。それに引っ張られて、幼馴染設定の真喜雄くん(下田修平くん)もちゃんと訛ってて「おんめぇ!何やってんだぁ!はやくけぇれ!」とか言っててマジあの二人最高だった。「好きな人が退学になるかもしんねぇってのに黙って見てるなんて私にはできねぇ!!」って結構長いこと言っちゃってから、"好きな人"って口走ったことに気が付いて「ハッ!」とあからさまに驚くのもかんわいい!
・樹里ちゃんとの最後の電話で「真喜雄くんと話してる時の大佐とってもかわいいもん!」と言われた時、ほっぺたおさえながら「だよねー私もそう思ってたー!」がめちゃめちゃに好きだし(もう実生活でもこのポジティブさ真似したい)、真喜雄くんから照れ隠しで「おめぇってやつは、本当に、本当に…ブス、だよな」と言われた返しの「ばーか」のドヤ顔に拍手喝采を送りたい。


○尾上恭平さん:海野車、スエ夫、実況アナウンサー
一番驚いたのは実はこの人かもしれない。初日に見たのがネーム班だったから、彼が出演するのはわかってたんだけど、"スエ夫"という役の第一声「さっすがドンファン!一発K.O.だ!」が自分の知ってる尾上さんの声では全くなくて、えっ今の誰なに、えっウソ尾上さん???と混乱したの覚えてる。
・第1話の道理ゑ門が空に帰ってしまうという場面で、「ドンファンだって泣いてるじゃないか…」と精一杯言い返した時の、強がってるけどさびしさが全然隠しきれてない感じが本当に愛おしかった。ドンファンと一緒に抱き合ってえーーんと泣いてんのかわいいとこあるじゃん…と思いきや、たぶんドンファンから"強い男になるんだ!"的なこと言われてて、一緒に腕立て伏せ強制されてたの涙引っ込んだよ。"え、ボクも!?"って自分を指さしたあと腕立て伏せ始めるけど1回もまともにできてないの解釈ど一致です最高。
・第2話で魔法使いが占いオバとスカーレットバルキリーのお話を聞いて「どういうことだ」と聞き返しただけなのに、占いオバ(長尾さん)から「静まれアゴ!」って怒られてたの理不尽!と思ったけどやっぱり笑ってしまった…
・バイク便のお兄さんの海野車(かーず)として来た時マジさわやか青年で良かったな〜「かーずって名前、僕はけっこう気に入ってます」って話してくれた彼はすごい大人に見えた。「運送業やるにはぴったりでしょ」なんて洒落に変えちゃうところもそういう応酬をもう何度もしてきたんだろうなって雰囲気で、スマートでいい。織姫ちゃんとの温度差も好き。ずっとあの気まずい距離を保っててほしい。
・第4話の実況アナウンサーが本職かと思うぐらいうまくて、このまま彼の実況で一本野球中継見られるな~~~と思った。「古田のバットが空を切ったーーー!」の爽快さ!そして似杉選手(山田亮さん)に向かってのヒーローインタビューが素晴らしい。「優勝したその気持ちを誰に伝えたいですか?」と振ると似杉が「アナウンサーの北見さんです!」と彼のマイクを奪って「北見!!!」と告白する流れになるんだけど、その時の尾上さんがさ~~~!ちょっぴり肩を竦めたと思ったら、手持ち無沙汰になった両手をひょいと頭の後ろで組んで"はいはい僕はお邪魔ですね"的な表情でくるりと背を向けて去ってくのよ…あれがとても面白かった!!!もう既に照明は似杉と北見ちゃんを狙ってて、つまり彼はもうフレームアウト状態なのに、それでも毎回必ず笑いを起こしてたのすげー!




○根本こずえさん:宮内加奈子さん、村人、理事長、ドンキーズの選手
安定感と遊び心のバランスが素晴らしい!
・第3話、理事長マ〜ジで最高だった!!!お声に深みがある方で、最初の「あらぁ?」だけでぞくぞくっと緊張が走るような怖さがあって良かった…
・「樹里さぁん」の言い方も日増しに癖が強くなってて、名前呼ぶだけなのに客席も笑い声大きくなってたよね笑 イメージは『アルプスの少女ハイジ』のロッテンマイヤーさん。首を振りながら樹里ちゃんに歩み寄って「理事長と呼ぶようにといつも言ってるでしょう?」と耳元で囁いてて、まさに"支配"!お母さんの気迫に圧されて樹里ちゃんの空気がしゅん…と小さくなったの見た気がする。
・理事長が「明日は文化祭です。普段はいない殿方もたくさんいらっしゃるでしょう」と話し出すところでセットの図工室の椅子に座ってる控え組の男性キャストのほうを見やるんだけど「中には紳士でない方もいらっしゃるでしょうから」と言った時にあからさまに駄菓子屋のおっちゃん(野町祐太さん)を見て忌々しそうな顔するから、2人の間に絶対何かあったやん!とぞわぞわして良かった。本筋としてはおっちゃんいないし、具体的にそうとは誰もちゃんと言わないけど、思惑として"そう"見えるというの舞台ならではの感じがしてとても好き。
・本役のマネージャーの宮内さん、いや絶対この人現実のどっかにいるやん!!!という既視感がものすごい。うまく言えないんだけど何か、本職連れてきたんかなレベルの常識人で良かったな〜。宮内さん⇔理事長の切り替えがストールを羽織るかどうかなんだけど「認めないわよ」と言葉を発した時にはもう目の怒り具合が理事長に変わってて、何度見てもわぁ…とため息が出た。
・第4話の『ソフトタッチ』ではドンキーズの選手としてみんなと談笑するけど、すごい男っ気の強いお声出すから目の前の席座った時に声量にもびっくりした…!

おだづもっこでお名前はずっと知ってたので、今回初めてお芝居見れて嬉しかったー!大人の女性の魅力たっぷりで素敵…✨✨✨



山田亮さん:松葉一徹、メガロニア、ドンファン、似杉達也
どれが本当の声ですか?!?!ってぐらい、地声で話してる時のほうが少なくて、終始"声真似"で攻めに攻めてきて圧巻だった!元ネタわかったらもっと楽しかったんだろうな~と思ってちょっと悔しい。
・第1話のドンファン『24』秘密捜査官風なボイスだからって「本当にすまないと思う…」なんて言うから、メザシくん殴っといて絶対そんなこと思ってないよねガキ大将?!とその言ってることとやってることの違いに笑った。
・第2話の帝王メガロニア、完全に若本規夫さんであまりのクオリティーにまずひれ伏した!あの独特な節のついた台詞回しが最高に面白いのに、しっかり帝王としてのオーラが滲み出てて、初登場シーンぞわぞわ緊張した…!でもやっぱ若本ボイスの「アイム ユア ファーザー」でどうしても笑っちゃう…小さくガスマスクの呼吸音出してるのも細けぇー!
・ラーメン屋の親父さんの世界線に移ると、小道具のメガロニア変身マスクを包丁として使ってネギ刻んだり、マスクをざるに見立ててお湯切ったりしててこれまたやっぱりラーメン食べたくなるんだよね…第4話の中でもお父さんとして仕事してるけど、何回もゆで上がった麺の湯切りをしては首傾げてまた湯切りして、ってずっと納得いかなそうにしてたの何だか可笑しくてずっと見ちゃった笑
・第2話メガロニアがスカーレットバルキリーの前で膝をつくシーン。「死にゆくというのに、このような満たされた気持ちになるとは…」「皮肉なものだ…」と笑って見せる彼の、安心したような、あたたかい温度を感じるお声がすごく良かった…漫画と現実との境界が曖昧になって、"なるとちゃんのお父さん"として「なると…」と呼びかけた時の、おそるおそるといった表情も細やかで優しくて大好き。
・第4話『ソフトタッチ』の似杉達也は「声が誰かに似過ぎていると言われるが何のことかわからない」って大真面目に似過ぎた声で言うのマジそこから耐えられないwww 幼馴染の北見ちゃんからの電話を切るときに「ブライトさ…監督が呼んでるから」とか、監督と2人で話をした時にも「俺はやるぜ父ちゃ…監督!」と言い直す小ネタでしっかり笑いをおさえてきてたのマジずるい。
優勝目指すぞ!ってなった時の
似杉「俺たちは」全員「できる!」
似杉「敵の動きが」全員「見える!」って掛け声は自分もやりたかったな〜笑
・優勝をかけた大事な試合なのに肩が…!という場面で監督に言った「投げるしかないんです。誰にも伝わらないとしても──やるしかないんだ」という台詞の重みが、強さが本当に良かった。シンプルだけど、力強く、覚悟がこもってて震えた。


 4月にVistar Produce『引き結び』で初めて拝見した時にもたくさん物真似披露されてたけど、その声のまま芝居するってどんだけなんだ、天才か怪物か…
 おまけに会場入るところの壁に貼ってあった似顔絵も全員分すげー似ててびっくり多才!帰り際にいただいたブラックサンダーごちそうさまでした。




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《Gペン チーム》

変幻自在な存在感に "ぐうの音も出ない" チーム!

○若菜唯さん:琴坂織姫、女主人
セクシーなガール!もう素晴らしいな。何してても振りまかれる色気!ボケもできるちゃっかり後輩ちゃんきゃわわ!
・編集部の織姫ちゃん、ランチに行きたいけど残ってるお仕事が…ってなった時に「三雲せんぱぁい、持ち込みの件お願いしてもいいですかぁ?」ってすんんんごいぶりっこしてたのあざとくて大変よかった。いいですよ、って苦笑いで返す三雲さんに「やったぁ!」って普通の声に戻ってたのも潔くて👏 いつかの回でその台詞を言いかけた時にペン落としちゃってたんだけど、でも拾ってからもう1回ちゃんと「三雲せんぱぁい」って最初から言い直してたの!織姫ちゃんそういうとこ!あざといぞ!でも好き!って大笑いしちゃったよ。
・第2話の女主人として出てきた時に「このお嬢ちゃんがメガロニアを倒す仲間を~~~(身悶え)っ、お探しだよ(ドヤ)」のところ、色気って振り切るとボケに転ずるんだ…って初めて知った。「あんたらの旅の無事を~、無事を~、」ってえっちな声出しながら歌でも歌うみたいに、小道具のどでかい煙管(顔よりでかい)で僧侶の体を弄んでて、そこもニヤニヤしながら見ちゃった♡
・三雲さんに「こないだ修羅場が起きて大変だったんですよー!」って説明する場面の彼女も大好き。「なんかぁ、声優の羽生田苺ちゃんが突然"へっへっへ~><(裏声)"って言い出して!」のところすげー笑ったw ちゃんとした台詞に直すと「"声優やめる!"って言い出して」なんだけど、確かに客席は全員わかってるからね…めちゃめちゃな誇張表現にウケてしまった。
・バイク便のお兄さん(澤野泰誠さん)との劇的な出会いを果たしてメロメロの骨抜きになっちゃう織姫ちゃん、「あなたの、お名前は?」って聞くところ、口だけ先に動いてしばらく声出ないみたいにしてたのも、去ってしまう彼に「待ってぇ!!!」と止めたのも、いやいやこんなところで出すテンションじゃないよね?ってレベルなのやーばい。
・当のお兄さん・車(かーず)さんが眩しい笑顔のままヘルメットのシールドをスチャッと勢いよくおろしたの見て、彼女ズキュンとハート撃ち抜かれたみたいに座り込んでたんだけど、マジであれ2人のボケ合戦だったよね?その勢いで羽織ってたカーディガンが落っこちちゃう回も少なくなかったんだけど、それを肩にかっこよくかけながら「美雲先輩、漫画みたいな出会いって、あるんですね」と遠い目をするから本当に笑ったし、あの時の三雲さんの「ははっ、マジかよ」は客席全員そう思ったねきっと。
・ミロ先生の担当になった織姫ちゃんが、もう先生の原稿はできてるのに直には受け取らず「バイク便でお願いします」と言うくだりの3段活用!①無言でゆっくりと首を振る②「絶対に、バイク便でお願いします」③手でバイクのジェスチャーしながら、"バイク便で!"と口パク …いやもうね、その後しばらく自分のお腹が限界だったのはお察しの通りです。



若菜さんもダブルキャストの東條さんと同じく昨年の『Wells-博士とはじまりの恋人-』で拝見して以来2度目!あの時は華麗な銃さばきのキーラとしてぱりっとした役だったので、今回の後輩ちゃんポジ&コメディ路線が大変新鮮でした!12月の『Wells-魔女と夜明けの星-』も観に行きます~!!




○相馬光さん:水瀬ミズキ、樹里、オーナー
初めて拝見したんだけど、凛としてて素敵だった~!水瀬先生は特にキリッとしたお声が美しくて、顎をくっと上げて得意げに微笑むのがとても好きっ!
・朗らかに笑えもするけど、どこか冷たい印象も持ち合わせている水瀬先生が感情をかっとむき出しにして怒るの本当に怖かったな~~~…稲葉さんの発言に対して「その女流漫画家っていうの、やめていただけません?!」とか、声優の苺ちゃんが仕事やめるって言い出した時も「あなたプロなんでしょ?それでお金もらってんでしょう?!だったらぴーぴー泣いてないでやんなさい!」の激昂ぶりとか。自分にもきっと厳しい方だから他の人にも自然と厳しくなっちゃうんだよね。
・柳田さんに突然プロポーズされた時に、「わわ、わわわたしはっ」ってわかりやすくあたふたしてて可愛かったですね~!"あの"ミズキ先生が!?って言いたくなるぐらい、それまでの気高く誰も寄せ付けない雰囲気が見事に効いてた。だからその後柳田さんと話してる時のゆるみ具合に笑うんだよ…柳田さんから「太陽って呼んでください」と言われて間髪入れずに「太陽さん」って返した時のほわんとしたお声も表情も本当に…!見つめ合ってる時の空気は2人だけの世界になってて、少女漫画ならキラキラしたトーンいっぱい貼って引きの構図で描きたいな~って感じ(何の話?)、その変貌が最高だったな。
・担当編集の織姫ちゃんから「どうするんですか柳田さんのこと!」と言われて「あなたには迷惑かけないからぁ~!」とるんるんではけてく時の足の運びが好き。
・第3話の樹里ちゃんも良かったな〜!ふわふわ茶髪のポニーテールも相まって作画が少女漫画…大佐との電話の時に「大佐も真喜雄くんのこと好きでしょ」って言う時のお声がばり可愛い。ミュージカルは透き通った歌声で「あなたと見るこれからの道」ってフレーズの高い音もすーっと伸びて素敵だったな…


奥の席の角あたり、ちょうどミュージカル始まる立ち位置に座れた時に、目が合ったと思ったら不敵に微笑まれてだいぶドキッとしましたね…射抜かれた…



○田所勉さん:編集長、火炎放射器の男、門田校長、監督
のんびり温厚そうなんだけど、どーんと貫禄があって。実はみんなのことちゃんと見てて目的地も見据えてるんだけど、何も考えてなさそうに見えるから部下からはちょっと舐められてる感じの編集長!哀愁漂うアロハシャツ、最高だったな。
・編集長の初登場シーン、「最近かみさんともめててストレスたまってんのよぉ!」からの離婚された元奥様ですねと指摘されて「細かいね三雲ちゃんは」とスン…と無表情になるとこの落差が好き(笑)
・編集長が三雲さんと『道理ゑ門』の最終回の話をしてる場面、「実際に武士が江戸時代からタイムスリップしてくる訳じゃないんだけど」って台詞の「タぁイムスリップ」の時にちいさく平泳ぎみたいなジェスチャーしてたのが何か可愛くて毎回楽しみにしてた。 口癖が「そういう○○なところがお前のいいところだよ」統一なの、漫画のキャラクターみたいでいいよな〜。嫌味のつもりなんだろうけど、全然そう聞こえてないよ。
・三雲さんを呼んだのに彼女が気がつかなかったからって「みーくもっ?」って某ドラマの台詞風に呼んでたのウケた!自分は元ネタの流行より、無表情でいきなりそれをやったことと、その時の傾げた首の角度が大変ツボで笑いました。
・そのまま「昔は俺もキャラバンの鬼編集って呼ばれてたんだよ」って過去のあやまちについて話すところ、三雲さんから「今の編集長からは想像もつきません」って言われるのも納得するぐらい、普段の彼は落ち着いてて波風立てないような仕事してんじゃないかなってデスクにいる彼のことイメージしやすかった。
・「いい編集ってのはさ、二人三脚なんだよきっと」と言った時もさっぱりしてるんだけど、でもだからこそ彼はそこに至るまでにいろんなもの失ってきたんだろうなと思ったし、美雲さんに話すってことは"お前は俺みたいに後悔するなよ"って言ってんのかな…って思って、何かその、静かなエールにぐっときた。
・織姫ちゃんが「ラッキー!水瀬先生の方が手がかからなくて楽ですもんね~~」と上司相手に言ってくるくだりで最後の「ね~~~」を彼も一緒になって言うんだけど、マジ部下の女の子と距離はかりかねてる上司感が最高に好き!




○石塚みづきさん:稲葉芙美香、中ボス、北見
華奢!あの華奢な体のどこにそんな、ってぐらいすとーーーんと高い声が飛んできてパワフル元気な方だなぁ!
・第2話で中ボスとして登場した時に目が逆三角形に見えたのすげー!と思った。「ほぅ、これは上等な(カシャカシャと袋を振る)、フリスクだ!!!」ってボケを大真面目にボケてて可笑しかった~顔は怖いままにしてるから余計笑っちゃうんだよな~
・水瀬先生から「ごめんなさい、稲葉さん」と名指しで言われたときの「ドウイウ意味デスカ?」が完全にカタコトになってて本人もぴきぴきって音が鳴りそうなぐらい固まってるの良かったな~。盛大なフラれ方して泣いてる彼女のちっちゃなしゃっくり連打とか、柳田さんに「会社戻ろう?」って言われると堰を切ったようにわーーーんと泣きだしちゃってて。それこそ漫画みたいなぶっ飛び展開を彼女の挙動でさらに加速させてる感じが良かった。
・漫画で描くなら「私のほうが柳田さんのこと!わかってあげられるのにーーー!」の叫びにはでっかい吹き出し使いたいし、何なら彼女自身ちょっとデフォルメしたキャラにして涙ちょちょ切れてるの描き足したいし、周りにコミカルな効果音のテロップいっぱい出したいなって感じ。可愛いんだわとにかく。
・第4話『ソフトタッチ』の北見ちゃん。天使系女子アナ北パン、黄色いスカートが似合ってて可愛い。でも個人的には天使系というか小悪魔系な印象かな。
・たっちゃん(高橋龍史さん)が「さっき断ってたろ、古田の誘い」と拗ねたのに対しての「あ~たっちゃん、覗きはダメだぞ」の言い方も、弁解するたっちゃんに「あやし~なぁ~?」と上目遣いしてるのも大変かわいかった。太杉のライバルである古田(古堂たやさん)にインタビューするシーンではかっちりアナウンサーとしてのお仕事をこなすわ、「これからエスニック料理とかどう?!」といくら吹っ掛けられても「ごめんなさい、局に戻らないと」とあんまり笑いもせず断るわアドリブも全部ぶった切るわマジ容赦なくて、それからのたっちゃんには満面の笑みだからいや態度の差!!!と何回見ても笑っちゃった。
・最後の、ミロ先生が今から描きなおしたい!って言い出した時のキャラクター全員が出てくる無声パートで、北見ちゃんとしての彼女が太杉から野球帽をかぶせてもらってて、その時の嬉しそう~に照れたお顔がかわいかったな~!




○小林美歌さん:羽生田苺、ブス大佐、占いオバ
チョコレイト旅団の『ラストマンスタンディングマッチ』『夭逝のおっぽ』と拝見してたので、今回で3回目!くしゃっと笑ったお顔がかわいいよー!
・第2話の占いオバがメガロニアの強大な力を説明する時に「そうじゃなぁ…ざっくり言うと、とてつもない!」と言うんだけど、本当によくわかってなさそうな適当さが好き。そこから交差する現実世界で、なるとちゃんの叔母さんとして「お父さんがそれでも働き続けたのは、闘い続けたのは誰のため?全部あなたのためよ」と語りかけるところの、優しくってあたたかい声に泣いちゃう。
・第3話ブス大佐!!!コギャルっぽい大佐かわいい〜友達なりた〜い!ミュージカルシーンの後半だったかな、、真喜雄くんと一緒に段差おりた時の大佐の表情がさいっこうだった!!!正面の客席側に向かって歩いてくる大佐が躓いてしまったところを、真喜雄くんが咄嗟に支えてあげて、2人とも思わぬ接近にバッと離れる……までは両班同じなんだけど(この時点でもう可愛いけどね!)、Gペンチームでは先に段差を降りた真喜雄くんが彼女の顔も見ずにそっと手だけ差し出したの!エスコート!素直に手を取って段差おりる時の大佐がま~~可愛い。もう照明は落ちてたんだけど、正面の席に座れたときにその光景が目の前だったから、きゃー!こっちでも恋始まった!!!って心の中で大はしゃぎした。
・本役の苺ちゃんの時の彼女は終始ばつの悪そうな表情してて、「羽生田苺です☆」って名乗った時の決めポーズとかも事務所から言われて無理してんのかなぁ…って思った。「そのことなんですけど…今回のお話、お断りします」と言った時の申し訳なさそうな表情には、これまでもいっぱい悩んで押し殺してきたのをようやくここで一歩、みんなの見てる前で踏み出したかったのかなって。「いくら頑張ってもネットには"ゴリ押しだ!"って書かれる…そういうの疲れたんです」という声の真剣さから、彼女はきっと変に祭り上げられてしまってる声優としての『名前』じゃなく『能力』を正当に評価されたかったのかなって思ったよ。うん、だから決して"わがままなお嬢ちゃん"には見えなかった。
・最後の、全キャラ登場の無声パートの大佐がやっぱし可愛い。真喜雄くんが、樹里ちゃんと弥勒くんの間に入って二人の肩に手をかけた途端に、後ろから彼の頭をはたいて「やめなさい」ってしてるの面倒見よくて最高だったな。




○澤野泰誠さん:海野車、スエ夫、魔法使い、
一番ギャップがすごかったのがこの人。一年前の『Letter later』で拝見した時には正統派イケメンだと思ってたのに、今回まさかのヘルメット芸(笑)ちょっとの出番でも爪痕バリバリ残してきてびっくりしたなぁ…
・第1話のスエ夫くん、初日にネーム班の尾上さんで見たから大丈夫(?)と思ってたのに、やっぱり想像の斜め上に声飛んでってビビったな~!お盆でも持ってるの?っていう形の手と微妙なスキップみたいな歩き方も相まってずっと可笑しかった…w
・第2話の魔法使い、「それはどういうことだ?」と聞き返したのに占いオバからガンスルーされて、かぶってたフードをバッと取って抗議の表情してたけど、あれだけでちゃんと笑いとってたのさすが過ぎ…
・第4話で実況アナウンサーやってた時に、「2ストライクまで追い込んだ!」とか戦況を知る上で必要な台詞の上手さもそうだけど、ふられた台詞がない時にも口がずっと動いてて、確かに実際の実況ってほとんど黙らないもんな?!とその細やかさに拍手。たぶん古田が「おい!逃げんなよ!」とでかい声出した時にはあのアナウンサー「おっと古田どうした」ぐらいのこと言ってたでしょ!
・本役バイク便のお兄さん!!!原稿を受け取りにきた時に、脇谷さん(野町祐太くん)が「ちょっと待ってもらえませんか」と言っただけで、彼が膝から崩れ落ちて…待ってごめんなさい、初めて見た時あまりの必死さ加減にちょっと引きました(笑) おまけに「僕も仕事なもんですからそこを何とかぁ!!!」と震えながら縋っただけでも面白いのに、そのまま脇谷さんのお顔に迫ってチュー(ガチのやつ)しちゃってて大爆笑。受け取った封筒を"勝ちました!"って感じで掲げるのやめい!笑
・織姫ちゃん(若菜唯さん)に恋されちゃう場面で、「車ってかいて"かーず"です」と名前の由来を話しながら、聖也さんのピアノさわろうとして拒絶されてたのめちゃめちゃ笑った(あの時の聖也さんの、信じられないものを見るような目も最高だったな…)。
・織姫ちゃんからも名前を聞いて「素敵な名前ですね」と返した時の社交辞令じゃない笑顔!惚れる!
とっさに手をとったらお互いにびっくりしちゃってたけど、彼がその照れ隠しでヘルメットをがぽっとかぶったのマジずるかった…!!!去り際の挙動『待って!と言われて振り返る→ヘルメットのシールド(目の部分)を一回開けてスマイル→ガシャンと閉じる』字面にしたらそんなに面白くないのに、あの空気であれやって爆笑かっさらって去るってすげーよあの人!最強か!またコメディでの彼をぜひ見てみたい!




○悠希かおりさん:宮内加奈子さん、村人、理事長、ドンキーズの選手
・マネージャーの宮内さん!「オフィス、ジーニアス!のみ・や・う・ちと申します!」って名乗りの時からめちゃめちゃ手のポーズ決めにきてて楽しかった!
・「この度は、弊社所属声優の、羽生田にお声がけいただきまして、誠に、ありがとうございます」の選挙カーのウグイス嬢かな?!っていう言い回しには笑ったな〜90度に深々~なお辞儀も決まってた〜!
・「お騒がせして申し訳ありませんでした」と言って編集部を出てくとき、後ろから「あの、お疲れ様です」と声をかけた織姫ちゃんの言葉も聞こえてなさそうなぐらいそわそわした様子で立ち去ったから、マネジャーである彼女自身も突然のことに混乱してんだろうなぁって思った。
・宮内さん⇔理事長の切り替えが髪を結んでるかどうかだったんだけど、「認めないわよ…絶対に認めない!」と言葉を発しながら少しずつ熱をあげて、髪ほどいてバーンと理事長にシフトするの毎回すごくて、わぁ…って小さく声出たもん。「あなたのためなのよ」って鍵をかける仕草には、本当に男に苦労かけられてきたからせめて娘には…って心配しきってる母の歯がゆさが出てて良かったな…。
・第3話、ダンスをなさってる方だとは聞いてたけど、ミュージカルパートで両足をすとーんと180度に開くやつをして舞い踊るからびっくり!この話にそこまでのクオリティー要らないんだよ!?って思いつつ毎回わくわくして楽しみにしてた!笑


昨年1月の『いと、さよなら』以来にまた!なんか既視感あるやんと思ったらあれでも確か議員秘書の役で振り回されてたなぁ~と!困り顔もお綺麗で素敵!




○高橋龍史さん:松葉一徹、ドンファン、メガロニア、太杉達也
男の方ながら持ち前のわがままボディでやんちゃな可愛い印象にも、たっぷりと貫禄を湛えた悪役にもなるのがすごかったな〜!
・第1話、ドンファンのくせにイケメン。道理ゑ門との別れの場面で「ちくしょう、今度あったらギッタンギッタンにしてやる…」と半べそかいてる彼のお顔がとても可愛くて幼く見えて、スエ夫と一緒にもらい泣き。
・第2話、帝王メガロニア、かーっこいいな!「我が名は帝王メガロニア!」と強めに出したお声の深さと響きがとても良かった!リンクする現実世界では、"なるとちゃんのお父さん"として過去を話すけど「気づいたら自分の許容範囲超えてんだ…」「俺はいつのまにか一番大事なもんを見失っちまってたんだ」と、ぽつんぽつんと呟いた言葉が床に落ちてくような寂しさがあって、その対比にぐっと引き込まれた。
・マイムがとっても上手い!ラーメン屋「松葉」の親父さんとしてのお仕事がちゃんと見えるのすごかったな〜!そこに寸胴鍋があって、今スープかき混ぜてんだな〜とか、なるとちゃんに「煮卵おまけしてあげて」って言われた時も、しゃがんで戸棚開けてタッパー取り出して…って見えて、ラーメン食べたくなったのは絶対に親父さんのせいだから!笑
・第3話のミュージカルで駄菓子屋のおっちゃん登場シーン。その時に袖にいるキャストが何人か出てきて駄菓子を買いにくる子供たち役をやるのは知ってたんだけど、Gペンチームの時だけ高橋さんもいらしてましたよね!みんなはわーっとお菓子買ってすぐ帰るんだけど、あの子だけは後ろのほうでもじもじして結局何も買わずに行っちゃうから、なんか"引っ込み思案の坊や"って感じでキュートだった…
・第4話の『ソフトタッチ』でオーナーから球団消滅の話にみんながザワザワしてる中、彼は出はけ口のところで寄りかかって聞いてるんだけど、その時にシャツからお腹がはみ出てて😂どの席にいても絶対に視界に入るあのぽよよんなお腹にどうしても堪えきれず、最後オーナー役の相馬さんがすれ違い様にお腹を叩いた時のペチンって音でもうだめだと笑ってしまった…素材の味の勝利?立ってるだけで面白いって最大の武器だよ〜!

1年半前のチョコレイト旅団『16-じゅうごあまりひとつ-』で拝見した時は、役柄が"最年少7歳の食いしん坊さん"だったから、今回大人な役が多くてすごく新鮮でした〜!




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《チケット》

名刺風になってるのがめーちゃめちゃに可愛くて!持ってるだけで『週刊キャラバン』の編集部の一員になった気分!名前のところが空欄になってるのがまた粋で、演者さんたちからサインならぬ「署名」をお願いしました笑 本役の名前か役者さん自身のお名前にするかでもまた悩んでさ…まるで何かのスタンプラリーでもやってんのか?って勢いで面会も随分楽しかったな…毎日名刺入れぱかぱか開いて遊んでる。

※これは志織さんに書いてもらったやつ!一緒に写した「ドキッ!」と「#アンラブ」は期間中に作ってつけてたイヤリング!(皆さんがブロマイドの撮影に「ゴゴゴ」「トクン…」「ドン!」とかの効果音の札を持ってるのが可愛くて真似っこしたの、頑張ったからここで供養します笑)