自堕落なるままに日暮らし

全ての感想は備忘録

劇団6番シード第73回公演『CUBE』感想 🟥🟩🟧 さあ、演劇を楽しもう!

劇団6番シード第73回公演『CUBE』


 大好きだ!!!!!!!!!
観終わってすぐ「演劇楽しい!!!!!!!!!」って言いました。何なら観てる間中ずっと心の中で叫びまくってた。楽しかった。楽しかった。楽しかったなあ…

 幕の内弁当にしちゃあ、おせちもびっくりの豪華さで蓋閉まらないやつで超〜お腹いっぱいになった!

 つか、新劇団員のお披露目に公演打つって、めちゃくちゃ景気のいい劇団だよね6番シードって!そういうとこ好き!



🟦公演概要🟧

〜6番シード春の大感謝祭・新劇団員お披露目公演〜

"さあ、演劇を楽しもう!"
劇団6番シード春公演は、色とりどりの物語を集めたお祭り公演!ミステリー、ヒューマンドラマ、ラブコメディ、海外もの、時代劇、ワンシチュエーションコメディなどなど、まるでルービックキューブのような多彩な作品群!
新劇団員お披露目演目や一気公演など6C演劇祭をお腹いっぱいご堪能ください!

🟥公演詳細🟩

🟨日時
2022年6月19日(木)~29日(日)
19日 (木) 19時 A★カーテンコール撮影会
20日 (金) 19時 B★カーテンコール撮影会
21日 (土) 13時 A / 18時 B
22日 (日) 13時 B / 18時 A
23日 (月) 13時 一気公演
24日 (火) 19時 A★劇団員トークショー
25日 (水) 19時 B★松本陽一トークショー
26日 (木) 14時 A★アフタートークショー
     19時 B
27日 (金) 14時 B★アフタートークショー
     19時 A
28日 (土) 13時 一気公演
29日 (日) 13時 A★千秋楽舞台挨拶
     18時 B★千秋楽舞台挨拶


🟦劇場
池袋 シアターKASSAI

上記情報は公式HPから抜粋しています
http://www.6banceed.com/cube.html






🟩備忘録🟨

◤注意◢ 「これは私の備忘録である」精神なので、ネタバレを含みます。忘れたくない!を書いてるので削るのはムリだったし、作品ごとに書いてたから書式バラバラ!読みやすさ度外視です。

🅰公演

🟥アンダーライン
 開演と共にCUBEが崩されて、そこかしこに本が散りばめられて『アンダーライン』の世界になってくところ、初っ端からウワー!って大興奮しました。演出オシャレ!
 伊坂幸太郎の『砂漠』は高校時代に大好きだった本どんぴしゃなのでセリフ聞いてて超エモかった〜!観終わってすぐ小説読みてぇ欲が湧いてきて一気読みしちゃったし、

▪藤堂瞬さん、声の抑揚が好み。相手に突きつけるような、あえて傷付けるような言い方は、最終的にわかる優しさだったりもするからまったく難儀な男だな〜と思った。
特に絵本の読み聞かせの「できなくなってしまったのです」の節のついた言い方は、意地悪でそれこそ"醜悪"だよね笑
▪夢麻呂さん、いつもパワフルな役を拝見することが多かったから、こんなに穏やかで凪いだ海みたいなお芝居するんだ……ってぐっときた。
▪沢田美佳さん、いい女だったねぇ〜!上機嫌でつかみどころなくて、そっと放った一言がなんだかミステリアスで。瞬さんとのバランスもすごくよかった。いい意味で色気がなくてさ、同棲こそしてるんだろうけど、男女というよりもパートナー感が強い。鍛治山の近くに寄り添うように座るところ可愛らしくて好き!
▪名倉周さん、読み聞かせうっま!単語をはっきり、噛んで含めるような話し方。「アルマジロくん、あきらめちゃだめだ、」と読みながら、ぐうっと体が強張るような泣き方をするものだから、苦しくて涙堪えきれなかった。
▪栞菜さん、声の柔らかさがもう〜〜〜!お母さんと引っ越しについて会話してる時の綻んだ顔や高めの声色が可愛かった。
▪彼女が「ぼくの生まれた場所は、どこなんだい」とアンダーラインの箇所を話すとき、必ずぞわっと鳥肌がたった。その言葉だけが文字として浮かびあがるような、印象深い言い方で。これ書きながら思い出して、そのたびにまたぞわってなってる。
▪平野隆士&岡田伶奈コンビはいいスパイスだったな〜!登場してすぐ大好きになった笑 タケル、普通に歩いてるとき一回もなかったんじゃない?何だかずっとぴょんぴょこ飛び跳ねてたりリズム取ってたり?してたような…三郷先生たちを誘導し座らせて移動するだけなのに可笑しかったな〜w
▪浮谷泰史さんの図書館司書、よかった。流瀬さんと吉田くんが「働き方なんとかで17時になりまして」って閉館の話してた時に、2人が同じところ見るからそっちに時計があるんだろうなってわかるのが好き。図書館の受付シーンは全部好きなんだけど、特にいい。
🀄バッティングセンターでの鍛治山と吉田のやり取り良すぎたよ🤦‍♀️
「ロンですよロン」の言い方にしても、「なんてことは、まるでない」の応酬も、「そこからかよ」って笑ったのも!はぁ、旧友にしか出せない空気感。。。「図書館司書」という以外に共通点がまるで見当たらない2人なのがね、最高ですよね。吉田が「伊坂ワールドの堪んないとこだよな」と嬉しそうにしてたんですが、そっくりそのまま君達に向かって言いたかったよ俺は。
▪吉田くん、バッティング全然当たらないのも隣の鍛冶山のフォーム覗き見ながらバット何度も握り直してるのもとてもかわいくて、ごめんなさい、素直に好きでした……


📕真面目な話しますけど、今回本っ当によかったのよ、浮谷泰史さん。彼の何が良いって、背景に溶け込んだ「一般人」であったこと。吉田って名前はあってもわざわざ呼ばれることもない、お仕事中のただの図書館司書さん。
「司書仲間として言う、俺は」なんて"余計なお世話"で熱くなっちゃうとこも、「僕もその一節は好きですよ」と自分の話を引き合いに出して共感から入るのも自然で、穏やかで、平和で、普通で。彼のこんな役初めて見た。
 これまでしっかりと存在感出してく役どころが多かったから、初日にまさか喋り出すまで彼と気が付かないことがあるなんて……とびっくり。舞台の上で普通をやれるって相当すごい。

 幻の6BANJackNG『MIXUP!』から2年越しに上演されたことがとても嬉しかったし、自分としては今見れたことに意味があったのかも、なんて考えちゃいます、ロマンチストなので。

追記:ちょうど初日と千秋楽、最後に開いて置かれた本がひとりでにパラパラ…ってめくれて勝手に感動した。


⬜女流作家たちの備忘録
 お洒落。初日見た時に、うわこれ好きだ…!ってすっごいドキドキしてチケット増やす決意した。言葉選びや関係性がどこかロマンチックではあるけれど、実は地に足ついた現実の話で、だからこそ彼女たちは奇跡に頼らず自らの手で現状を打破していく。複雑に見えてシンプルだし、短編だからこその丈感ですっきりと味わえたのがまたよかった。最後にはほっと胸があたたかい気持ちで満たされる。
ベスト・キャスティング。とにかく全員、芝居がうめぇ。


西条
□宇田川美樹
えーん、宇田川美樹のしっとり芝居好きです。。。お見かけする時はけっこう「強」の芝居を見ることが多かったし、ここまで内面を辿れるような、今の気持ちに直に触れさせてもらえるような、ある種オープンな役どころは初めて見た気がする。やわらかでぬくもりがあって、どこか寂しげ。

「モノローグが長いわ。それに回りくどい言い回し」 ため息さえ吐きそうな自分を咎めるお声に、あっなるほど、と一度理解が及び、そこから「やっぱり、誰かに読んでもらいたい」と自分の気持ちをしっかりと受け止めるときの表情にぐっと引き付けられた。彼女の声ってさ、ハッとさせるよね。それでいていつまでも聞いてたいな〜っていう安心感もある。

「物語が、はじまる」 このシーンは思い出しただけで泣きそうだよ。勇気もらったな。

【備忘録】タケルたちのサイン会の日替わりヤベェほど笑ったw
▪アンダーラインからタケルとホニョ登場させるだけでも楽しかったのに、ぶっ込んでくるのがまさか西条先生からだったりするから最高😂
「どんな場面が面白かったですか?」とか「そんなシーン書いてないんですけど…もう一冊あげますから読んできてください」とか。静かな受け答えが実は無茶振り的なねw
▪「カップルで」 「「カップルじゃないです!」」 合わせてくんなしマジでwww
▪タケルの言い訳集:「母上からのチップ、即ちおこづかいで買いました!」「店長とのコンセンサスが取れずブックオンを当日欠勤してきたのであります」「ブックオン認定アドバイザーなので本にはとても詳しいですが、先生の本が一番好き」 


□新井雄也
 儚い。線のやわらかさと囁くようなお声に透明感があるから。「ある日突然、いなくなった」ができる、似合う…いや”わかる”が近いかな。彼ならそういうこともあるかも、みたいな(現在の仕事先が旅館、ってのもそう)。変な言い方になるけど、”未亡人っぽい”って言えば伝わる?笑

 「今、先生の本買い集めて読んでるんです!」とサイン会に来てたときの、あの”ファンとして誰かを好きになったばかり”のワックワク感が堪らなかった〜〜〜!!!感想を伝えてるとどんどん盛り上がって、その人よりも熱くなっちゃって周りが見えなくなったりして…若さゆえのムーブが可愛かったしむず痒くもあった。

 遠慮が見える「僕が何か邪魔してるのかな…?」などの不安そうな台詞がとてもよかったし、「希望さんは?ご飯美味しい?」って聞き方のやさしさにはときめいちゃった……抑えた声だったけど「希望さんの新作が、読みたい」の強さには泣いた。

 「変なプロポーズですね」と笑った時のお顔がマジで素敵。 西条組、日常風景の自然さや健気さが一番愛おしかった。




東山
□七海とろろ
 今回で一気に大好きになった。本当すげえ。
全身丸ごと放つような熱を持ってるけど、特に目の表現が素晴らしくて……どうやって目の中に光を集めてんだ?ってぐらいキラッキラしてる。東山は、内側はとても素直な子だなと思った。「信頼、信頼……」と繰り返すところは、いまいち自分の選んだ言葉を納得できず飲み込みきれない様子だったけど、直後にぽんと「私は、川辺さんが好きだ」と口から出せていて、その一言で彼女がどんな人間なのかわかった気がする。

 川辺さんからのアドバイスを聞きながら「は、ぁ、」と自分の中にぐるぐると湧き起こる感情を必死に処理しているような様子や、「やっ、ぱり」とようやく形あるものを口にできたような、その発露が素晴らしくて。力を入れすぎて色が変わるほどPCの端を掴んでいた指や、「私には上手に書けないんです!」と訴えて俯いたお顔に、もうずっと釘付けだった。

 ラストの台詞のさあ!心底ほっとしたような、告白という行為への恥じらいよりも、達成したことへの満足や安堵が見える言い方、当の相手である川辺さんの反応をもはや気にしていない様子が、いじらしくてとにかく彼女らしく見えてもう可愛かった〜🤦‍♀️抱きしめたいです。


□石田太一
 川辺さん、白い歯が眩しい!無自覚で何にも知らない、何にも気づいてくれない(ずるい)大人。
「もちろんだよ。拝読します!」の笑顔にうっ…て胸が苦しくなる。

 「ごめんね」とちゃんと頭を下げてくれるところも、仕事に対して如何に誠実なのかがよくわかるし、編集者と作家という関係性の前に、人間的によくできた人だと思うんだ。故に恋愛的な視点で見れば”ひどい人”なんだよねぇ〜!笑 東山の心の内をしっかり聞いちゃってる読者としてはもう、あまりの鈍さに歯噛みしちゃったよ。

 男性陣の中で一番かっこいい、、、恋しちゃう、、、💘と思ったのが川辺さんでした。
『天気と戦う女』で面接官として川辺さん出てきた時に「時間を守ることは出版業界において最低限のマナーですよ」って叱ってて、頼れる大人だ…惚れ直した!って心の中で拍手してた笑



北川
□椎名亜音
 彼女についてはもう全てにおいて「可愛い」しか言えねぇよ!!
少女漫画の原作とか書いてるのに、自身の恋愛事情にはめっぽう弱く照れ屋ですぐギャグに逃げがちな女子。くぅ、表現力の幅広さが憎いねぇ!

 北川の登場は空気を一気にゆるめてくれて、正直助かった。別に構えていたわけじゃないけど、ああこれ笑ってもいい話なんだな、って肩の力を抜くことができたのはまさに彼女のおかげ。「少女漫画…いや、少女じゃない層も読む漫画の、」ともっちゃりした喋り方がツボ。

 天助に対して「こういうセリフ連発すんだよもう、参ったな!」と頭抱えるところや、「あーそのセリフもいただきます;;;」なんかは、それこそ漫画で言えば2頭身キャラがもうムリです😭って白旗振ってるよね、可愛い〜!
 「誤字チェック〜〜〜」とか「ご査収ください北川』送信!終わったーーー!」のところ、締切に追われる作家としてのムーブがメチャ面白かったし、冷蔵庫の扉を開け閉めしてファンタ取り出すあのマイムは生活感に溢れていてとてもいい。

 「ぇ、なんで?」と見上げた顔が可愛すぎじゃないですか??!?!俺はこれを言い表す言語を持ち合わせていないよ🤦‍♀️
 俯きながら言った「察しろ」ってセリフも!そのすぐ前に入った、はくっと一回空気になっちゃったような「っ」が大好きだったんですけど!!!え、この文章でちゃんと伝わってますか?!?!全員今すぐ配信買って見てきてください!!!!


□羽根川洸太
 ずるい男だ!全く!真にずるい奴!
亜音さんが「天助に共感できちゃう男は今すぐ反省して」と話してたのマジで納得。そして、それを嫌味なく好演できたのはまず間違いなく羽根川さんだからだとも思った。ちょうどいいのよ。全部のセリフに嫌味も裏も下心も見えない。男と女になっちゃう前に「元シェアハウス仲間」の関係性をそのまま保てる、健全な雰囲気がね。だから北川は困ってるんだろうけどさ笑

 歯をニカッて見せるような、いたずらっ子な笑顔が可愛い。でっかい犬みたいなイメージもあるなぁ。絶対に故意でやってる(と思う)のに「ファンタ泥棒で」と言われた時に驚いたように歩夢の顔見るんじゃないよ!笑

 余裕そうに「まだキスだってしてないのに」「一緒に探しに行く?」などと、常にヘラヘラっと歩夢の反応楽しんでるようにも見えたけど、天助から核心は突いてこないというか…いや、それらしい言葉をぶっ込みながらも、いつでも今のは冗談って引き下がれそうなラインにいただけか?やっぱりずるいな?!
恋愛について”真剣(シリアス)に”向き合う勇気がなかったって点では似たもの同士だったね。



□栞菜
 ちょっぴり子供っぽさを残した大人がすげーハマってた!「南雫っていうちょい恥ずいペンネームで」と言うときの苦笑いとか、若いときの自分の挙動を振り返る自虐的な大人のそれだし。天才気質?一見つーんと世の中のことを舐めてそうにも見えるよね。涼しげで好き。直前まで『アンダーライン』の三郷先生だったのに、変身ぶりがすげー。

 「あああああキモすぎ!」とバックスペース連打したあれには笑ったな。あとタブレットの文字打ち上手い。
「口が裂けても言えないよっ!」とか「あ〜あ、姉の旦那を好きになってもいい世界線がないものか」とか、モノローグだからできてるんだろう感情ダイレクトにどーんと乗っかったお声が可愛くてにっこりしちゃった。

 義兄さんとのお買い物中の、「手に入らないからいいんだよ」という軽いお説教みたいなのは、たぶん雫本人は気にしてないだろうけど、わがままな妹っぽくてとっても可愛いですね。
「雫先生、そうだね。6万円は盛大にやらかしたね」
「妄想は0円ですからね〜」の応酬はずっと聞いてたい心地よさでした!やっぱりオオダイラ氏との身長差も関係性も声の相性もすっごくピッタリだったからかな?!結局お姉ちゃんに何を選んだのかまで映してて欲しかった(?)


□オオダイラ隆生
 義兄さんっていう肩書きの男の人に憧れあるよねわかる。そしてとてもその理想に近いなと思う人物造形。中身は無邪気な少年で、屈託なく接してきて、でも時折奥さんについて「納期の前はそっとしておいてあげた方がいいの」などと大人びた適当さとか見え隠れする。柔和な雰囲気がとっても素敵。

 「妄想癖って超憧れるスーパースキルだよなぁ」とお料理の手伝いしてるところ、テレビ見ながらポテチ食ってるところ。のんびりしてて何にも分かってなくてただただ幸せそうで、ちょっとのことでショックを受けたり残念がったり。あんなのが隣にいたら確かに好きになっちゃうよな〜(人の旦那)。
 初日、ポテチ落としちゃって3秒セーフとばかりにふっふってして食べてたの大爆笑した。
「雫先生」呼び、ずっと直ってないのも可愛い。

 ラノベ内の義兄さんは現実よりもどこか逞しくて。「この世界の起源に迫る重力時計と何か関係があるかもしれない」的な、いかにもファンタジー小説っぽいセリフが、浮つかず真に迫っててゾクゾクって鳥肌立てちゃった。
「ああ、ずっとずっと萌音、お前と一緒だ」のセリフ、「お前」って言う時にお顔がクッと動くのが、すっごい好き。



□渡邉結衣
 萌音。白くて何者にもなれる、可愛らしい女の子。小説家たちの作品内に登場するアバターとして4人の人格を瞬間的に切り替えるの、あまりにも自然だから観てる間は何も気にしてなかったんだけど、よく考えたらめちゃ難易度高いよね……?!
 演じ分け、というよりも器。ラムネの瓶みたいに彼女自身の色味はついているけれど、透明な器。それ越しに作家たちの心の内を見てる気分。

 彼女の靴音が結構好きだったんだよね。北川の時はダカダカダカッと騒がしく走ってきて、所謂女っ気のなさが出てるし、東山の時は静かになってからコツ、コツ、コツ、と。そっと隣に立って呟かれるあの”一行”がぐっと強調された感じがして。

 本当に言いたい言葉は「萌音」に。でも最後には。その、交代していく時の満足そうな微笑みがとてもよかった。

「本当にそうなの?」

最初はファンタジーみたく彼女は現実に侵食してくるのかと思ってたけれど。でも真相がわかってからも毎回このセリフにはドキリとしたな。
萌音を動かすのは、物語を始めるのは、いつだって自分。




🟦天気と戦う女
 まさにお祭り!見事なまでにオールスター感謝祭!2頭身キャラが脳裏をチラつくほど、ギャグアニメみたいでめちゃくちゃ笑った〜!ゲリラ豪雨もかくやのスピード感であっという間に終わっちゃった!

 高宗歩未さんのひかる、全身で、これでもかと感情を体現するパワフルな方で本当に素敵だった。
高宗さん初めましてだったんだけど、「私は、天気と戦う女!!!」と決めポーズする冒頭、可愛らしい語り口からの、応援団長もたじたじの勇ましさにメーター振り切ってて圧倒された。彼女が走り回ってる姿には元気もらえたし、汗で張り付いた髪が本当に雨の中を抜けてきたみたいに見えたのもよかった。

☀ひかる「できちゃったもんね!彼氏〜!」の喜び方が可愛くて可愛い!
▪藤沼美昇さんBBQでどんよりする場面の皿の持ち方と「ぁ…火消えた…」のか細い言い方が可愛い。
▪アウトドア好きそうなお友達ばかりなのにみんな愛想つかさず、ひかると一緒に雨ブロとかやっててこっちが嬉しいし可愛い。
▪岡田伶奈さん、「オラァ着ろ!!!」って新しい服投げつけるほどキレてて毎回ウケた
▪雨男に『ザ・ボイスアクター』の魚来まこと来てたのめーちゃエモかったね!
▪雨女のとろろさん、カリスマ雨女の登場に、後ろで一人だけ悔しそうに足ぐりぐりして「ちぇーっ」って拗ねてたの可愛すぎたな。
▪農家のおばちゃん宇田川さん。一緒に来てたフォロワーが、女流作家と同じ人って気づかなかったって。
トークショーで「今まで乱子だったのに格下げになりました」って言ってたけど、んなわけ!爪痕バリバリ残しとるがな!笑
▪富士キューのジェットコースター、一気公演だと一周できちゃうぐらいに伸びててびっくり!
▪漫喫店員の新井雄也、「カップルシートは満席です」の言い方、明らかにリア充目の敵にしててオモロ過ぎ。
トークショーで浮谷さんから「袖中からずっとこの歩き方してるw」と暴露あってから想像して先に笑っちゃってたよ。
▪夢月さんのアナウンサー!軽やかボイスがまさにお天気お姉さん。「ものすごーー(中略)ーーく」の肺活量👏
▪野球の試合前!浮谷さんと名倉さんがちっさい声でひかるちゃんのお弁当のこと「でっかい信玄餅」「4人だから1人2個だな!」などといじってて吹き出したわ。夢麻呂さん、課長っぽいよな〜!「課長だよ?!」って怒るのが課長らしい(?)
▪フレンチレストランのメンバーよ!!!ねぇ🐱!!!
▪ひかると晴がどこにいても何をしてても毎回しっかりデート楽しんでるのいい。
「お弁当持ってきたし給料日前は河川敷でのんびりデート」「給料入ったし、今日一日だけでも王様気分でいようぜっ?」
🌈藤代海さんの晴、芸が細かいよな〜。いちいち笑いをとりにくる貪欲さ👍
家にいる時、ハンバーグ丸めて焼いてるの(マイムでわかる)、平和で可愛いし、「俺さ、俺さ、俺さ」ってゼクシィ取りに行く時爪先立ちしてんのも可愛い!!!!
🌈チャペルでお祝いの拍手できたのうれしすぎた。


⛈️ここで乱子たちのターン!(まだ続くんかい)

豪徳寺乱子、登場シーンからもうバリバリにいかれてて素晴らしかった!愛すべきヒール。
「私に傘なんて意味ないっ!」の美しい高音。
▪電話の着信音を、乱子の瞬きの効果音だと勘違いしていたのはここだけの話。
▪乱子軍団、やばすぎ。いるだけでオモロい。見た目だけならただのかっこいい男どもなのに何あれ?お腹痛くなるからもうこれ以上動かないでくれって思ってたw
▪お誘いを断られご乱心の乱子に殴られた名倉さんと浮谷さんが「ありがとうございます」って言ってんのムリ。噎せた。
▪晴の病室は呼吸困難なるかと思うほど笑った。浮谷さんと平野さんがゲラだから、自分たちの歌と、ガチ困惑してる海さんの反応(いや反撃か?)でやられて崩れてるのもさあ!笑 浮谷さんが乱子の行手を阻む位置に陣取ってたのも、いい意味の足の引っ張り合いでよかったな。😂
▪乱子が椅子にしてる瞬さんに料理食べさせてたのいいよな〜。あと瞬さん、レザーパンツのせいかプリケツで🙏
▪MVP小道具①懐中電灯。配信だと暗くてほぼわからなかったのが残念。
▪MVP小道具②体温計。乱子さん、おでこで計るあれをガンホルダーで装着してるのシュール
▪MVP小道具③ガスマスク。強烈!喋りづらそうなムーブと「微動だにしない」と言いながらスチャッが最高。
▪千秋楽が近づくにつれ乱子の口にマシュマロ押し込んでた浮谷さんがエスカレートしてバチバチに決め顔のままマシュマロぱくついてたの大好き(許せ贔屓目。つか、ただのモブ出演のはずなのに、ベストオブ男前ビジュアルなんですが。ゲネ写真もっとください)
▪「このゲリラ豪雨、ゆっくりと西に移動しています。まさに人が歩くぐらいのスピードで」 騎馬戦、反則でしょ!!!
☀️最後持ってく藤堂瞬


☔️公演期間中にも雨やゲリラ豪雨があったんだけど、「近くでひかるちゃんデートしてんのかい?」とか「乱子さん今日ご機嫌ななめなのかな」などと思えたことが何だかとっても楽しくて!サンタさんみたいに、知らないだけで近くにいるのかも、なんてワクワクしちゃうよね。

☔️配信アーカイブ見てたら、雨男・雨女たちが「「「大丈夫だって!」」」と言った瞬間に外ででかい雷がドカーン⚡️と鳴って、ひかるが登場したので、ママンと一緒に大笑いしたのも良き思い出です。




🅱公演

🟩浪人街の左利き
 The時代劇!世直しものというのか?主役は決して正義感に溢れてるわけではなく、普段はうだつの上がらない、欲望に忠実なただのぐうたら浪人なんだけど、誰にも屈せず自分の気に食わねぇことにはとことん「やだ」を示し続けてる感じが、どこか共感を呼ぶよね。左平次、スッゲーかっこいいです。

▪多々良の姉御の貫禄。あの手の役を任せたら宇田川美樹の右手に出るものはいないよ!傘一つで立ち回るのカッコよすぎたし、そろばん弾いてるだけであんなに様になるのもすげぇ。声がそのまま刃になって首筋に当てられてるみたいな。そういう鋭さと緊張感。
▪傘奈の百面相!鼻筋くしゃっとしかめて目を三角に釣り上げた怒り顔、お金盗られちゃう時のぼんやり瞬きとおちょぼ口、「俺に惚れてるくせに」と言われるたびに臨戦体制になるあの目、音程しっちゃかめっちゃかの鼻歌(?)してる時の満面の笑み、、、七海とろろってあんなにいろんなお顔できるんだねぇ!いちいち面白くて彼女出てくるのマジで待ってたもんな〜❤️
樋口靖洋と小沢和之の凸凹コンビはいいねぇ〜どっちも頭足りねぇもんだから、何してても詰めが甘くてすぐバレちゃって、もはやお家芸!何かするたびに「よっ待ってました!」と野次飛ばしたくなったもんね笑 煮兵さんは「寿司我慢したんだ!」って言っちゃうところがかわいいし、権ちゃんはお侍さまって言われてスン…と顔作って「案内せぇ」と低い声出した時が好き!
▪あと権ちゃん、仲直りのシーンで「アニキ、俺が悪かったよ」と正座のまま左平次の近くに移動してくるの可愛くなかったですか?!
▪夢月さん、マジで少女にしか見えなかった〜!「おっかあのご飯が食べたい」と泣いてる場面であまりにも心細いのが伝わってきて毎回しっかりもらい泣きしていました。『天気〜』でアナウンサーのお姉さんと同じ人って気がつくのに時間がかかった……
▪藤代海さんの師範代、半分吐息レベルの抑えた声なのに凄みが伝わる。彼が出てくるだけでぞっと鳥肌が。
▪名倉周さんの小悪党ぶり!態度でかい割に小物にしか見えないのよかったな〜!彼も顔芸。
 「お前、生理的にキライ😩」「こいつ、こわ〜〜〜い😱」「あーいそがしいそがし!」
▪浮谷さん羽根川さん名倉さんの\ヤー!/は、もうここぞとばかりに笑ってくださいタイムだったね〜!
▪孫兵衛が「できませんよね?!それでいいんですよ四角之助様!」と根を上げてたのも、四角之助が「ダメじゃダメじゃ!」と地団駄踏んでたのも、とてつもなく平和でアホで可愛らしくてよかったですw
▪遠くから聞こえる薬丸のヤー!もじわじわくる。薬丸だけどこ行っても何だか邪険な扱いされてて、何で俺だけ?とでも言いたげな目まんまるにした表情にごめんだけど笑ってしまった笑
▪薬丸の「金平糖、食べるか?」のシーンの笑顔がいい!牢の鍵を開けるマイムが2人とも上手いのよ!
▪孫兵衛、隠し蔵に入ってくる時や左平次に刀向けてる時は顎クッとあげて勝ち誇ったような悪い顔してたのに、多々良の姉御の言葉を聞いてる時は、刀の柄に手をかけるかずっと迷ってて目も揺らぎまくっててさ。細かーいところまで生きてる芝居するのでやっぱり好きです。
▪貫禄はあるのに根がビビりというか長い物には巻かれるタイプというか。 ビジュアル撮影の時に亜音さんが「器量もスペックも頭も悪くないけど、付き合えるかって言われたらそれは無理、という感じで」とメイクのオーダーをしたとツイッターで言ってて、その当時は脚本が上がってなかったらしい(!)のですが、見事にこれだ!!!と膝を打ちました。道化且つ状況説明を担う立ち位置でもあって、安定感が素晴らしかった!


■主演、オオダイラ隆生氏。かっこよかった。とにかくかっこよかった。
芝居が瑞々しい。他の作品含め「柔」にも「剛」にも振り切れる自在さが見事だし、どこか爽やかな風を感じさせる。もっと枯れた役とか汚い役とかも見てみたくなった!

 殺陣が全然できない、みたいな話されてたけど、えと…どこが???「これが本当の鍔迫り合い」と相手に刀抜かせないところの余裕かました表情がクール!四角之助の首筋にギュンッと振り抜いた刀の速さにも感嘆したわ。スローモーションから大きく踏み込んだときの”トドメ”感も熱かったな〜!
 「御開門!!」は名シーン。
前から光が差し込んだときの、左平次の表情にもう見惚れちゃったし、何かこう、”届いた!”って安堵感に気づいたら涙出てて毎回ハンカチ間に合ってなかった。


🟪ジャガーノート

 まるで洋画!日本語なのに字幕版の洋画観てるみたいな錯覚起きて、初日は衝撃がすっごかった……
 同時に喋ってるのに4人の声のチューニングが絶妙で、沈黙なんてほとんどないのに必要な台詞が確実に飛んでくる。「主旋律以外はアドリブ」って松本トークショーで聞いて半ば血の気引いたよね。さらに「僕はコメディにしたけど、もっとシリアスにすることだってできる」と話しててたのも実に興味深かった。

 キャストのアフタートークでも「受信を音声化してる」と藤堂さんが言ってただけあって、各人のリアクションがぶつかり合ってて、毎回どこに焦点当ててもめちゃくちゃ楽しかった!

🔫石田太一さん
 コメディってのは緊張と緩和あってこそだよな!!と彼のお芝居で改めて面白さに気付かされた。空気の持っていき方が巧み。急きたてて、相手に有無を言わさないような、とにかく主張の激しい喋り方が、自然と緊張の糸をキリキリと張っていくんだけど、「すーぱー???」「・・・キンキーって誰だ?」と、ふと我に返ったみたいに聞き返してきたりするもんだから、思わずズッコケちゃいそうになって😂

 洋画みたい、というのは演出や作品全体の雰囲気を指したけど、彼の芝居が占める部分も相当あると思ったな。「ビットリオはこの街の全てだ!!!」と捲し立てるシーンや、「おおっと期待するな全然いい話じゃあない」と両手広げるところとか特に。キンキーの名前聞いた時に「キンキー?って誰だ?ジャパニーズか?ジャニーズか?」って明らか日本ネタ出してきてるのに洋画の世界観の枠から外れないの何で?!笑 って思ってた。

 挑発に乗っかって安全装置ガチャンってするところ、かっこよさに痺れたぜ……😇 頭にカアッて血がのぼって殺気立ってるのが背中からわかるのマジですげー。

 ダニー、ちょっとおバカだよね?あの流れでキンキーって名前出たのに大真面目に聞き返してるし、15分我慢しろとは言われたけど、煙草は買いに行かないんかい!笑


👠高宗歩未
 ペイシェンス!!!好き!!!!!ボスの女としての説得力がすんごい。メロメロだった。
「何しに来たのさダニー?」の第一声でもう虜。あのハスキーボイスを他の作品でも聞いてたはずなのに。うんざりしたようにダニーの言葉をいちいち否定したり、向けられた銃を前に吹っ切れたように笑ったり。喜怒哀楽の全部に”女”を纏ってて、本当にすごかった。いやマジで『天気と戦う女』と同じ人か?

 彼女の喋り方が好みすぎてもうほとんどセリフ覚えてるんだけど、特に好きだった言い回しはこれ。
「セーフティがかかってるわ!あんた弾いたことあるの?」
「ぇ、嘘やだ、どうして……っ!」
「アタシを殺して、チャズっ!」

 びっくりしたのは「あなたじゃなきゃダメなの!」と言った瞬間、色気が消し飛んでいきなり乙女の顔になったところ!キンキーの乱入も相まって、空気もそこから一気にコメディ路線へギアチェンジしたのも楽しかったな〜🤭

 『ジャガーノート』全編を通して一番好きなのがディナーロールを食べるシーン!ペイシェンスへの視線誘導が素晴らしすぎ。チーズという単語に反応したのか喋り続ける二人をきょろきょろと振り返って、もう!って感じで紙袋の方に大股で歩いてくのも、一口頬張った時にぱっと明るくなった表情もチャーミングで最高。


🥙藤堂瞬
 「それが俺を、くだらない男にした」という登場のセリフからして、現役でありながらちょっと枯れた感じというか。哀愁漂ってていいよね。キンキーに対してのキレ具合とか喧嘩になると途端に気性の荒さが出るから、その道でしか生きて来られなかったんだね…と歴の長さに思いを馳せたりもしちゃった。

 意外と動きがコミカルで、驚いた時の声にならない(俺ぇ……?!)とかの間も、「うわマジかよ!」とベッドにダイブした時も、痛みに悶えまくってる中でぼそっとこぼした「お前もか…」にもお腹の底から笑った!目の開き方や表情の歪み方がアメコミっぽい。

 ダニーが「ネッシー、いや、」と首を振った時に「「ミッシーの餌だ!!」」と被せてくるのマジで好き。ディナーロール食べながら「ミシガン湖だから、ミッシーなんだよなw」的なこと一人で笑って楽しくなっちゃってるのも可愛くて好きだよ。
 
 普通の洋画ならきっとかっこよく終わるはずのところを、ブチ切れやすい性格のせいかあまりの痛みからか全然ビシッと決まらなくてそれが笑いを誘ってたよね。瞬さんは真ん中をスッと通る綺麗な声してんだけど、怒鳴るとガラつくのがよくて、キンキーたちが出てった後の、平静を保とうと努力する⇔取り乱す の起伏の激しさが声にまんま表れてて最高だったね〜!!!
「いいから落ち着け!まずはディナーロールを食え!」という彼の声がフェイドアウトしてくのも"それっぽくて"いいラストだった。


👖平野隆士
 自分の置かれてる状況まるでわかってない、カオス・メーカー!使命感に溢れてて、どこか太々しいのがまた。
 よほど混乱しているのか、「OK,キンキー?」とか「今はお前がヒーローだ」とか言われた言葉をそのまま口の中で暗示かけるみたいに復唱してて、人って極限状態にあるとあんなふうに叫んだり呻いたり体がぐっと硬直したりするんだろうなって。マフィアたちの小粋なトークで麻痺しがちだけど、彼のおかげで実はあれが如何に修羅場なのかと引き戻されるよね。
 「物騒な現場⇔緊張感の薄い応酬」×「キンキーの行動」で加速度つくのマジで楽しい!

 トークショーで「台本に書かれてるキンキーの台詞量、少な…と思って」と明かされるまで全くわからなかった!!!存在感!
「待って、話し合いたい!話し合お?!」
「見た見た見た見た!!!!」あたりはアドリブじゃないかなぁ?
 あと、「大丈夫全然気にしてない」をあの状況で言えるの図々しくてマジで最高過ぎ!
好きな言い回しの一番は「ごめんもう一度最初から…」ですね。今すぐ死にてえのかお前?!ってこっちがツッコミ入れたくなる笑

 あんなにシュッとしたイケメンなのに、AB通してうっすら「キモい」と思うことはあっても一度も「イケメン」だとは感じられなくて、そういう意味ですごくカッコよかった。8月の12セナでもまた拝見できそうで今から楽しみーーー!!



🟧巨匠と三毛猫パスタ
 濃厚&癖強の”背比べ”は滑稽に振り切って一周回って微笑ましい。弟子たちも含めて見事な調和。組み合わせの勝利。
喧嘩は極めれば極上のコメディーになる、って3月の松本プロデュースで学んだけど、まんまと術中だよ🤷‍♀️

🍝松本トークショーで、「夢麻呂さんと小沢さん、そこに渡邉さん、この組み合わせってだけでもう"良い"じゃないですか?」そこからどう物語にしていこうかと思った時に「そうだ、浮谷がいる💡」って実況アナウンサーの役が足されてああいう話の展開になった、と聞いた時の嬉しさったら!!!

▪イタリアンは師匠、フレンチは先生って呼んでたんだけど、それが見事に芝居や関係性にも現れてるな〜って。
夢麻呂&藤代海は仕草からしてマインド受け継いでたよね!目立ちたがりがそっくり笑 ポージングがキメッキメで最高。
▪夢麻呂さんのボルテージMAXな芝居見てると「あーこれこれ」感すごい。「情熱を持ってやるだけだ!!!」で泣きそうになった。
▪新井雄也さん、レビューとか気にしちゃう澄ました感じのハンサムで絶対に奥様キラー!涼やかな印象だけど巨匠との対決で「見せてやりますよ」と凄んだお声が熱くて、おお、漫画だったらここで背景に🔥出てるな〜!と思いました。
▪夢麻呂さんは、風呂敷背負って出たところでごめんだけど笑い止まらんかった〜!あんなにちっちゃかったっけ?と二度見するぐらいにシュン…としてて、歩幅が狭いのも面白かったわw
▪小沢さんのバリトンボイスが貫禄あっていいよなぁ。上品さのある頑固オヤジ。パスタの味見の仕方が上手い。
🐱渡邉結衣さんの三毛猫ちゃん、あれは撫でたくなる可愛さだよな!!!仕草も喋りもあざとい。可愛い。生意気なガキっぽさと背伸びのバランスがいい。可愛い。求められている可愛さをわかっている。うーん、まさしく猫。
▪猫に怒りを向けてた弟子くんがあっかんべーを見て「くそ……でもちょっと可愛いぞ」って手のひら返したの超わかる。弟子くんたちと作戦話してる時に言った「おっけー」の言い方が、表情がこれ以上ないほどイタズラっぽくて大好きでした。
▪浮谷泰史はいつから実況アナウンサーに転職したんだろうか?と本気で悩むほどマジのアナウンサーぶりですごかった〜!滑舌も声の張りも状況判断も的確で、猫ちゃんの気まぐれ食材選びにも対応できるのさすが過ぎ。アドリブに強いよな〜。
▪「三毛猫さんの弔い合戦」「早くも勝利宣言のハイタッチ」 ⇔ 「見守りましょう」「最後はまさかのエッフェル塔ー!」
このあたりの台詞は特に、声の太さや抑揚が自在で、聞きやすかったし遊び心満載だった!
▪あわや三毛猫!の回想で実況アナ、端のほうに移動してちまっとしてるんだけど、あわわ😱ってめちゃくちゃ焦ってて気になっちった笑 コミカルで可愛いよな〜
▪アナウンサーと猫ちゃん、料理待ってる間二人で遊んでるの可愛すぎて癒し😂猫の解説に返事せずぶった切るせいか猫パンチされてる時もあるし🤭頭撫でさせてくれたと思えば指引っかかれて痛がってたり、結局2人でうとうとしてたりして萌えてしまったよ〜🤦‍♀️息ピッタリ!
▪オオダイラ&椎名亜音のミッシュ・ランと通訳は!反則!出オチ感満載なのに全部面白い。ドヤ顔でカタカナ喋ってるだけのはずなのに、あの色白さ&鼻の高さ&金髪カツラの効果で何だかそれっぽく聞こえてくるのが不思議!「ノー・モア・エッフェル塔!」のリピートはマジでツボだった。


【備忘録】主に千秋楽。(遊び過ぎやねん!笑)
▪対決で現れたイタリアン組。夢麻呂さんが海さんにしがみつきすぎて「乳首を揉むな💢」ってキレられてたのウケたw
▪実況アナウンサー、食材選び中に三毛猫が掴んだ魚の名前が出てこなかったらしく「赤い……なんか魚!」と言ってたんだけど、その後すぐ「さあ迷っている迷っている。私も先ほど迷いました」とリカバーしていて会場どかっと湧かせたのも💪
▪やっぱり若手紹介シーンって日替わりだったよね?!韻を踏んでたり、前回と違うワード聞こえた!と思ったりしたけど、あまりにも実況然としてるからさらっと聞けちゃって全然覚えられなかったの悔しい!一気公演では『天気と戦う女』ネタを引っ張ってきてたのもナイス!メイキング収録してほしい〜!
▪三毛猫ちゃん、ポテチを掴めず何も持ってない指出しちゃったの、ハプニングすら味方につけててすげー!

🐱舞台の上ではキャリアも年齢も関係ない、とはわかってるんですけど、信じがたいので言わせてほしい。
渡邉さん、16歳ってマジ?
「物理の授業受けてから本番きました」「期間中にテストが被ってて」って前説で話してて軽く目眩がしました。

【舞台挨拶】
🎧千秋楽の舞台挨拶で、浮谷さんが「本日は日本ダービーということで、競馬風に」と6番シードのシン劇団員に向けての応援メッセージを実況で繰り広げてたの、あまりにもエンターテイナーで”粋”ですーごかったです……👏





🟨シークレットナンバー1643
 白状すると、初見はイライラしたんです笑 何じゃこのしょうもないゲームは?!って。でも全部わかってから観た2回目は、まるで楽しみ方が違って!それこそ「ふっふっふっ😏」とわざとらしく笑ってやりたいような気持ちに。最初はプレイヤーに、その後はゲーム主催者側に感情移入しちゃう不思議なお話だったな〜。悔しい(?)


▪メアリー尾道、高宗ちゃんの適当イングリッシュと得意げスマイルがかーわいかったねぇ!
「気づいちゃいましたか気づいちゃいましたか」と言うところ、楽しそうに動く眉毛とか含めてとてもよかったし、「デス!」の手刀がちと古いwww ゲーム進行中は今彼女どんな顔してんのかなぁって何度も窺ってしまったよね。セルフ・デスの茶番、大好きw
▪田中さんの存在ずるすぎた〜!宇田川さんお得意のもちゃもちゃした喋り方が可笑しくて可笑しくて🤣
「いいんですぅー!当たってるかも〜?って思う時間が、ハッピーなんですぅー!」のとこ、真似したくなるな〜。
▪亜音さん絶叫ツッコミ無双お疲れさまでした〜!小沢さんの「なんだその身も蓋もないリポートは」って怒られてイライラしてるところ結構好きだわw かねちゃんが勝者になった時のカメラへの迫り方が毎回独特だったことと、あと電話したら急に方言でるところが可愛かったね。汗だくなのも含めて本気でゲームの謎に挑んでる感じでハラハラしたな〜!
☏お電話出演の夢麻呂お父さん!「ちょっと待っとけ。老眼鏡かけるけえ」が大大大好き。
▪朝凪さんの数字の謎がわかる場面は、毎回必ず泣きそうになった。ちゃんとゲーム展開に乗っかろうとしてくれるところに役者根性感じたよね。毎回バラエティの仕事の時は挨拶がてら「俺が呼ばれてるってことは…?」「と言いつつ?」と、ワクワク嬉しそうな顔しつつもドッキリじゃないよね?ってジャブ入れてんのかなって思うと可愛いのよ(そこ?)。
▪誰が言ったか『笑ってはいけない小沢和之2022』状態って言ってたけどマジでそれ。残念さも含めてよし。






🟥🟧🟩""CUBE""の世界へようこそ🟨🟦🟪

 出演者からも「Aは女性的で、Bは男祭り感が」とお話あったぐらい、全体の印象がけっこう対照的だったなあ、と思ったので自分なりに総括。

🅰エモーショナル
▪じんわりと胸が熱くなる作品たち。他の作品でも皆ちょっとずつ顔を出すのでお祭り感がある。
▪パッと見ですぐに楽しい。それに、これまでの6C公演やB公演の作品など、知ってる人が見ればさらに嬉しい仕掛けも。
▪役者のこれまでの活躍を知っていると、まったく違う新しい一面に出会える。

🅱エネルギッシュ
▪何も考えずからりと笑える作品たち。ジャンルがまるで違うので世界観にどっぷり浸かれる。
▪展開がわかった上で見ると視点や楽しみ方が変わるため、観れば観るほど味わい深くなってくる。
▪役者が自分の得意分野を活かして伸び伸びと演じている。


🟥改めて、心臓を鷲掴みにされてしまった芝居
アンダーライン 三毛猫パスタ 浮谷泰史さん
女流作家 七海とろろさん
女流作家 天気と戦う女 椎名亜音さん
女流作家 ジャガーノート 石田太一さん
アンダーライン 夢麻呂さん
天気と戦う女 ジャガーノート 高宗歩未さん
女流作家 浪人街の左利き オオダイラ隆生さん



🟪🟨舞台セット🟩…🔷
 誰もが思ったことでしょう、巨大な立体テトリス空間だって。考えた人の頭の中はどうなってるんだろうか?
床に貼られた場ミリテープは尋常じゃない色と数で、ありゃまるで銀河だった。

 やばいのは「3秒に満たないシーン」のためにもキューブの組み替えが行われてたこと!!!『天気と戦う女』はヤバい。配信じゃ暗い部分はほとんど映らないけど、モブキャラ総動員だよな…
 動かせるキューブだけじゃなくて、壁にくっついてるやつも天井から提がってるやつも好き!棚になるわ照明になるわ。それも?!


🟥特に好きだったセット
小林文芸書院の本棚、バッティングセンター、北川宅のソファ、漫画喫茶、豪徳寺邸、多摩川の河川敷、チャペル、地下の隠し蔵の階段、四角之助の屋敷、ゲームマスターが顔覗かせるCUBE…


 出演者やお客さんがこぞって「あたおか」頭おかしいの略) って言うけど、さすがにこれを目の当たりにした時にはこのワードを思い浮かべざるを得なかった……



『 さあ、演劇を楽しもう 』
 ここには演劇を心から好きでいる人たちがいる、そういう事実がとてつもなく嬉しかった。
自分はけっこう感激屋というか、何でもすぐに意味を見出したり想像で付け足して熱くなったりしてしまう質なんだけど、誰一人きっとそれを否定しないで大切にしてくれる人たちだろうな、と。
だって温度差をどこにも感じなかった。
カーテンコールやトークショーでお話を聞く機会がなくたって、パフォーマンスだけでそれが伝わる。そもそも彼らが演劇に対してこれ以上ないってほど真摯で熱いから、こちらがどれだけ熱くなったって大丈夫だって、好きなだけ「好き!!!」って言っていいんだって安心した。


 シアターKASSAIでのアクリルパネル時代を知ってるので、「ないんですよ今回!」って演者さんがテンション高めに話してくれるのも嬉しかったな。あの時だって、こうやって対策をとれば劇場行って舞台観てもいいんだなって許されてたような、そうまでして劇場に立ってくださるのかというありがたい気持ちではあったけれど。やっぱり、いいね。客席も含めて劇場空間だって思うから。
 拍手と笑い声と演劇好き好きビームしか出せないけど、届いてたかい?



🟨配信 ※最終は6月12日まで
全公演配信してる団体あんま無くない?!
アーカイブが公演日から2週間あるので、ギリまだB公演のトークショー回間に合うから見て!
https://twitcasting.tv/6banceed/shop


🟩通販 ※6月30日まで
送料無料てどんだけ優しいねん📦
DVDはセット割もやってるし台本もある。
いやどんだけ優しいの?!?!
https://hp6ban.base.shop/
(ブロマイド追加で買おうとしてたら楽日に寝落ちて逃したのは一生の後悔ですが😭)


 コロナ禍で演劇の形が変わってきて配信やアーカイブの仕組みが発展したし、いつでもどこでもビール片手にでも演劇を手軽に楽しめるようになった今、この瞬間、目の前で起きてることを空気も丸ごと全部味わいたいからと、わざわざチケット買って仕事がんばってお休みとって何着て行くか悩んで電車に乗って劇場まで歩いてくる。これまでの、そういう"面倒くささ"に戻れない人も多くなるだろう。

なんてことはまるでない。はずだ。



自堕落