自堕落なるままに日暮らし

全ての感想は備忘録

CfY presents vol.1 『嵐になるまで待って』感想 ::: これから好きになるんだ!

CfY presents vol.1 『嵐になるまで待って』

 ああ観に来てよかった、と終演してもずっと収まらないドキドキと共に初日は座席に沈みました。
初めて見た作品のはずなのに、なんだか懐かしい気持ちになった。ただ「面白かった」では終われない、ぞっとした怖さもまた心地いい余韻で、これだけ日常的に舞台観劇している自分が久しぶりに味わった「演劇」らしい演劇でした。


 この宣伝用動画が予告編としてマジでいいので空気味わうために貼らせてください!




公演概要

あらすじ

 声優志望のユーリは、テレビアニメのオーディションで見事、合格!その顔合わせで、作曲家の波多野、その姉の雪絵と出会う。
波多野は、雪絵に乱暴しようとした俳優・高杉に対し、「やめろ!」と呼ぶ。その時、ユーリの耳には、もう一つの声が聞こえた。「死んでしまえ!」という声が。翌日、高杉は行方不明になる。まさか、本当に死んでしまったのか……。
その夜、波多野から電話がかかってくる。イルカのペンダントを拾ったので、取りに来てくれと。それは、元・家庭教師の幸吉にもらったものだった……。 


原作 『あたしの嫌いな私の声』成井豊(キャラメルボックス)

脚本 成井豊(キャラメルボックス)

演出 白坂恵都子(キャラメルボックス)

手話監修 三浦剛(キャラメルボックス)、忍足亜希子

公演詳細

日時

2022年6月15日 (水)~19日 (日) 
15日 (水) 19:00
16日 (木) 19:00
17日 (金) 14:00☂️ /19:00
18日 (土) 14:00☂️/19:0019日 (日) 14:00
☂️…アフタートーク
☂️以外の全公演で集合写真撮影会

劇場 新宿村Live

※上記はCfY公演サイトから抜粋して引用しています
CfY『嵐になるまで待って』 on Strikingly



キャスト

 10人しかいないとは思えないほどの存在感と壮大さ、そして10人という少数精鋭だからこそできただろう密度の高い上質な演劇でした。

※「喋ったセリフ」 『手話・筆談内容』で記号を使い分けしています。
※自分はキャラメルボックス版は見ておらず、今作で初めて触れました。
※DVD化に期待しているので、ラストに関わる重大なネタバレはふんわり濁したつもり。もちろん、これを読んだら初見の驚きは損なわれるので、読み進めるなら自己責任で!

🐬中舘早紀

ユーリ。自分の声があんまり好きじゃない女の子。声優オーディションに合格したもののある出来事で声が出せなくなる。

 等身大。作品についての前情報がなかったら当て書きなのでは?と感じるような自然さだった。
実直で不器用で嘘がつけなくて。でも気持ちは人一倍!うまく走れなくてもどんだけ転んでも空回りしてても、とにかく前に進まなくちゃ!って奮闘しているイメージ。応援したくなる主人公っていいよね。

 声優オーディション中、「もし僕が」と乗ってきた時、音楽にも後押しされて、体の中からワクワクと何かが膨れてくるような高揚感があってすっごい好きだったな。開幕のアカペラも、無理に大きく出そうとしてない自然な発声だったのに、遠くまで伸びてくような歌声で超よかったなぁ…すうっと物語に引き込まれてた。

 声が出ないことに気がついた時、そして雨降りしきる夜道で蹲っている時の苦しさ、淋しさ、孤独感には押し潰されそうにさえなった。駅前の雑踏、彼女が話しかけようとした人たちの姿は想像できたけど、でも誰一人としてユーリに気がつかない、誰もいない、そんな一人ぼっちが怖かった。どんな瞬間にも一生懸命なのがわかるから、切実さを訴える力が強い。

『あれがわたしの声なら、わたしの声を出せなくしたのはわたし自身ってことになる』
『わたしはあんなこと言わない』
 筆談のシーン、幸吉くんが読み上げてくれるんだけど、文字書くのって喋るのよりもずっと遅いし、書いてるそばから正論ぶつけられるから、彼女のストレス値がぐんぐん上がってるのがわかった。伝わらないもどかしさ、言葉に形成することの難しさ、それから”言いたくない”という抵抗感がそっくり自分の中に流れ込むみたいに伝わってきて、すっごい居心地悪かった。
ちがう、ちがう!って全身で否定を示してるのに伝わらないの、苦しかったな。

『君が声を出さなければ、彼は君を愛してくれる』
これを書いてる時のユーリ。一語書くたびに心がズタズタになっていくのが、今にも泣きそうな、いや涙こそ出てないけど完全に泣いてる表情で伝わってきて胸がぎゅってなったよ。

 ジェスチャーのシーンはマジで笑いました。というか広瀬教授とのコントが楽しすぎな(ちがう)。
教授があまりにも理解に乏しいのもあるけど、答えがわかってても何を伝えたいのかわかんない時あって何度か笑いながらえ〜?って言っちゃってたと思う。✌️を「ブイ」じゃなくて「ふたつ」って言わせようとしてよく頑張りました笑 吹き矢がお気に入り。


🍍野口オリジナル

幸吉:新聞記者。ユーリの中学時代の家庭教師。ユーリの良き相談相手で何かあるとすぐ電話がかかってくるようだ。

 めちゃくちゃかっこよかった。理知的でユニークで清潔感のある大人。笑い声が楽しげでステキ。
「一刻も早くシャワーを浴びてビールを飲んで寝たい…」には社会人の実感こもってるし、「ヘルニアの…おじいちゃんだ」なんて、適当さもまた大人。パイナップルカレーのくだりはわけわかんなくて好き。「そりゃ長い目で見たらユーリだけど…」のそこまで悪びれてないところも可愛い。象さん柄のエプロンが似合っちゃう大人ってなかなかいなくない?

「イエスなら受話器を1回叩け、ノーなら2回だ!」
 ここの緊迫感と幸吉くんの頼もしさにときめきましたね〜!普段の電話をスピーカーにしてるから異変に気がついて耳に当て直すあの仕草も間もよかった。「すぐに迎えにいくから!」の安心度すんごい。

「信じるさ、ユーリが俺を信じて話してくれるなら」
 野口さん、声がパッキリ通るし力強いので、彼が言うと全部「そうなんだ」って納得しそうになる。
もちろん、励まされたら効果は抜群で元気が出るんだけど、「隠し事されたら信じられるわけないだろ」と大きな声になったり、「それは聞こえたような気がしただけのことだったんだ」と断定されたりすると、強引にこっちだよって手を引かれてる気がしてウッて顔をしかめたくなりました。
 ユーリに感情移入して見てたから余計に、そうじゃない!全然信じてくれてない!と跳ね除けたくなったのかも。幸吉くんの悪い面、って言ったら言葉が強いけど、彼って常に陽だまりにいるから、まっすぐ悪気なく”正しい”を教えてくれるじゃない?でも、心が弱ってる時に味方だと思ってた人から浴びせられる正論って結構キツいよね。
「幸吉くんは、わらう、かも、しれない」
 あと、ユーリの筆記を読み上げるスピードとイントネーションが絶妙だし、意味をとれたときの驚き声がうめぇ。


「部分点で言えば8割は取れてます!」
 教授タイム、慌てふためく幸吉くんおーもしろかったーー笑笑笑 教授の挙動に毎回新鮮に「えっ?!?!😮💦」て時止まったみたいな顔するし、苦笑いで必死に釈明入れてくるからそりゃあ遊びたくもなりますよね教授!
「ヤ行は8つ目」と指折り数えてくれる時や「グーで叩くのはやめてください!」と咄嗟に出した手がすごくすごく綺麗で、へぇ〜指なが!と話そっちのけで眺めちゃった日がありました。


 暗示が解けた瞬間、意識が戻ってきたところの反応がよかった。
飛び降りろ、と暗示をかけられた時から光を失ってた目が、ユーリの声でふっと焦点があったのが遠くてもわかったし、目の前の景色に腰を抜かしたのも吹き付ける雨に目を瞬かせてて顔を拭って「わっ、あ?あ…」って漏れ出た声もリアルだった。(配信じゃ縦割りで二人を映してて編集すげーー!って感動した。)
 それから「よかった、よかったな!!!」と、自分を助けてくれた感謝よりもユーリの声が戻ってきたことを喜ぶところも、羽多野を止めなくちゃと走り出して「ユーリ大丈夫か?!」と声こそかけるものの結局ユーリを待たないところも、ああ幸吉くんっぽいな〜と目を細めてしまいました。

「これから好きになるんだ!」
 かっこいい。これはさすがに恋。迷いなく、スパーンと言い切ってくれるから清々しかった。羽多野と会話を続けながら、窓の位置をチラと確認した目とても好きーーー!
殺陣のシーンの”一般人”っぽさ。一緒に見たフォロワーが「殴ったあと手痛がっててリアルだったね」って言ってたのでそれか!と腑に落ちました。

「ユーリ!」
階段でへたり込んでしまったユーリが思い出した幸吉くんのいろんな声がどれも、とてもとてもとても優しくてあたたかくて、ぐっときました。ま、でも一番好きな「ユーリ」はリハーサル中に感極まって呼びかけちゃったあれですね笑


🌂三浦剛

羽多野:ユーリが出演するアニメで音楽を担当する作曲家。ニューヨーク在住で今回の仕事のために雪絵と来日した。ユーリと声が似ている。

 登場人物に対してここまでの嫌悪を抱いたのって初めてかもしれない、というぐらい羽多野の挙動は不可解で理不尽な気がして最初の方とても嫌いだった。
「コーヒーを奢ってもらう約束じゃなかったかな?」
 空気全部を“ここにいたくない”って思わせるの、影響力がやばすぎたのよ。何かナンチャラ波みたいなの出してない?リアルに二つ目の声出してたりしないよね?三浦さん、輪郭ははっきりしてるけど角の丸い耳に残るお声しててマジでいい声だね〜!しかも喜怒哀楽が素直に声にでるから、怖いときは底抜けに怖い。

「今の声は君原くんだね」
 圧倒的な脅威じゃなかったですか?!!?!
暗い中、通路演出で後ろから彼の足音と床に打ち付ける傘の音が聞こえてきた時、身じろぎすら躊躇われる緊張感が襲ってきて、いやこれサスペンスってかホラーじゃん!!とちょっと泣きそうになりました。もともと身長の高い方だったけど、静かに怒りを放出してその影みたいなオーラをでさらに大きく見えたんだよ…

「ちょっとしたゲームをしよう」
と弾んだ声を出した時、明らかに選択肢がはいかイエスしかないタイプのどん詰まりでゲームになってないのよ。囁くような静音でよくあんなにはっきり聞こえるよね…なるだけ押し殺した、どこかあやすような声で話しかけてたところからの「ユーリ!!!」って爆音には心臓はねた。


『一人で、大丈夫なのよ』
 傘を握ったまま首を振る仕草に幼さを感じた。それは雪絵が父親の亡くなった日の出来事を話している場面で雪絵のことを見つめていた彼の姿と重なって、ああ彼はあの頃のまま大きくなってしまったのかな、って思いました。
「ぼくはただ、姉さんをまもりたくて」
 どれだけのかなしみと怒りと無力さとを抱えながらこれまで生きてきたんだろうか。払い除けても払い除けても虫が飛んできて、最も大切な人を苦しめる。「どうしてみんな姉さんをそっとしておいてくれないんだ…!」の言い方にも忌々しい!って感じの語気の強さだった。とっくに人間にはうんざりしてただろうに、僕がいなくなったら姉さんが…そういう心配、責任、使命感、覚悟、約束、、、”姉さん”に起因した気持ちがかろうじて人間って形に留めてたんじゃないのかなって。そんな危うさが素晴らしかったね。


❄️椎名亜音

雪絵。羽多野の姉。ろう者で、手話か筆談でなら話ができる。初めて会った男性陣がお近づきになりたいと思うような美しい女性。

 なんか、可愛らしい女性だったね。
羽多野の姉と言われて確かにそう見えるし年齢による落ち着きはあるけれど、物静かかと言われたら別にそうじゃない。感受性が豊かでよく話すしよく笑う。美しい、儚い、上品、そういう雰囲気も決して損なっていない。何より足音がしねぇ!

 ろう者の役ってことで最初はただただ技術の高さに震え上がったけど、途中から亜音さんがろう者・雪絵を演じている、という感覚が薄れて、英語や中国語みたいに単に手話が第一言語な女性がそこにいるなって感じがした。手話はありがとうと嬉しいしか知らなかったんだけど、彼女の手話はけっこうわかることが多くて。特にクライマックスで、『終わりにしましょう』と上から手を閉じるようにしたあの手話。教授の解説を聞いて、ああやっぱり、と思ったほどだった。

羽多野の三浦さんも、喋ってない時に姉さんに滝島さん達の会話を教えてあげるような素振りが見えてはいたけど、回を増すごとに彼女からのアドリブの会話も増えてたような気がしたんだよね。高杉と初めて会った時とか、こっそり祥也に『見たことある!』的な、芸能人に会っちゃった一般人のテンションで何か話してて可愛かったし!

 待って、本筋と関係ないけど今の表情が何だかとっても可愛かったな…というだけの備忘録(順不同)
・教授が言った許嫁というジョークを真に受けて、まあ!って感じで明るくなったお顔。「この人信じちゃったよ!」というチカコの嘆きがピッタリだったね笑
・『風邪で喉を痛めたんですか?』とか『酔うと暴力的になる人でした』とかの手話の時に、膨れたほっぺ
・『電話してたの?』と翔也に聞いた時の目
・友達になってください、という筆談にOKして握手した場面で、春よ〜!と歌い出すほど喜んでいる滝島たちを見て、お腹をぽんぽん叩きながら『面白いね』と翔也にくしゃっと笑顔を向けたところ
・病院を訪れたシーンで、津田が羽多野を呼び止めた時、奥の方から、ねぇ翔也こっち、と笑顔で戻ってきたところ。
・羽多野がホテルに戻ってきたシーンで、『こちらは東大病院の広瀬さん』と広瀬教授を紹介してくれた顔

『本当のことを言って』
 病院で津田と別れた後、こう言ってなかった?
明らかに何か祥也が手話で教えてくれることとは違っている空気に気がついた時の反応も良かった。
特にあの夜のロビーで無言で立ち去ったユーリの様子を気にかけてた彼女だから、津田のことで今までの違和感が疑念に、ホテルでの教授の話を聞いて『……祥也が、やったんですね』とそれが確信に変わっていって、彼女の心情のグラデーションが真相に迫ってくスリルに重なってとてもドキドキしたな…!

『一人で大丈夫』
と祥也に言った時の彼女は、ものすごく苦しそうだったけど、祥也を安心させたいのかそれを押し込めて必死に笑みを作ろうとしてたのがとても辛かった。
『あなたに守ってもらわなくても、大丈夫』
自分は、あの言葉は”解放”だと受け取りました。もういいよ、私のためにそんな辛いことしなくていいよって。初めて聞いた彼女の声が、慟哭だったのも悲しかった。

『あなたに会わなければ』
手紙にそう綴った彼女は、聖女でも天使でも女神でもなく、何もかも受け入れて許せるわけではない、自分勝手な人間だったとわかるのがとてもよかった。だからファンタジーでは終わらない、残る話だったんだとも思う。
"弟"って手話をしながら『祥也』と口の形で言う時のお顔がいつもとてもやさしくやわらかで大好きだった。

椎名亜音、あなたの表現力には感服だよ。雪絵さんによろしく。



🏇遊佐邦博

滝島:ディレクター。ユーリと羽多野の声が似ていると気がついた人物。色恋とギャンブルが大好きだが競馬は吐きそうなほど弱いらしい。

 遊佐さんはねぇ、声が好き。響きの質感がやわらかくて高めの音程で、今回の座組ではマジで誰と組んでも相性のいい声してるな〜と思いました。「勝本!お前何やってんだ!」と叱り付けても人情味が感じられる。愛され上司…🤦‍♀️アシンメトリーなベスト、着こなしててヒュー!

 うわ今のいい〜〜〜!!!!!と思った瞬間
・オーディションでユーリがだんだん乗ってきた時に、お…?と資料から顔を上げてユーリを見てたところ。ぽっかり開いたお口。
・初登場から「山下先生に電話して聞いてみたんだ」と合格の理由話してくれるあたりまで、手の仕草や言葉遣い、言い回しの感じが何だかおしゃれで海外俳優見てる気分だった。
・チカちゃんが「授業なんか受けなくても1番になれるんだから」と言ってるのを微笑ましく見てる時の笑顔
・「オーケーオーケー」連発の板挟み感
・「待てよ」とユーリの声が似てる人を思い出した時の声
・チカちゃんが人の心が読めるとわかった時の「いや、悔しいが今確かにギョエーって思った」と白状した目
・手紙を届けにきた広瀬教授と再会したシーンで「え、告白?」って胸押さえたところ
・「いい奴だったのに」と十字を切った手


「アルゼンチン・バックブリーカーを仕掛けるってのはどうだ?」
 羽多野さんを食い止める方法を幸吉に即却下喰らうけど、走りながら「なんでアルゼンチンっていうか知ってるか?」などと解説まで垂れてて、そのガヤ入れ、好きだよ。日を追うごとにプロレス技がどんどん変わってって、その後の場面の幸吉と津田の反応楽しみにしちゃった!

 ねぇ!あとさ、結構シリアスめなシーンだったのに番組名アドリブは聞いてないよ!!不意打ちで吹き出した!「おかあさんじゃない人といっしょ」て!?!センス良!!!!コーヒーの飲み方、二人とも超うまいよね(そこ?)。作戦会議でカップ使ってるのもオシャレで好き。

 広瀬教授から握手を拒まれた時の「あ〜〜!?」って声がまるで手を切られた人の痛がり方で、その後もしばらく「じゃあ何しにきたんだ💢」と猫みたいに威嚇してたりしておもろかったな〜笑
※直接関係ないんですけど、登場人物のこと調べようと思って『嵐になるまで待って』のWikipedia見てたら、滝島の項目に「広瀬教授とは根本的にうまくやっていける気がしない」ってちゃんと書かれてたの見て可愛くて大ウケしちゃった🤭


「羽多野さんを助けてくれ」
 幸吉を呼び止めてこう言ったシーン、かっこよかった。自分の感覚を信じてる人だなって思いました。彼が羽多野と会ったのは今回の仕事が初めてのはずだけど、羽多野がこれまで”してきただろうこと”を知っても、印象が悪い方に傾かなかった。そういえばユーリの声が誰かに似てるとなった時に「声優ならすぐわかる」って言い切った点も含めて実は滝島さん、仕事できる人だな?!

 ちょうど配信でも入ってたけど、カーテンコールの挨拶で「10人でじっくりじっくり我が子を育てるように作ってきました」「幸せでした…」ってため息混じりに話されていて、それでなんだか泣きそうになってしまいました。見る方も演る方も幸せな演劇って最高だね。



🍮関根翔太

勝本。AD。雪絵と話をするため手話を覚えてくるなど果敢にアピールする。高杉とは以前から面識があるようで気にかけている。

 軽快、ハイテンション、お調子者、無駄な動きが多い、んでちょっと抜けてる、でも憎めないやつ、それが勝本。ピンチの時には…あいつどこ行った?でも知らないうちにいい仕事してる、それが勝本。椅子を準備する、片付ける、大事な話に割り込もうとする津田を止める、コーヒーカップも回収する、場転の動作がただの段取りにならない振る舞いが素敵。うーん、さすがAD勝本!

彼の遊び心が光るな〜と思った瞬間
・チカコとのオフ芝居ずっと可愛い。何話してんの。滝島さんの「君、台本どうした?」のセリフの時、怒られる前に自分の失敗に気づいて”いっけね…”って目逸らすところ小学生男児のそれで可愛い。
・「ハッハッハッハ、こちらへどうぞ」とおどおどした君原を正しいマイク位置へ立たせるところや、・「何?俺のライン?」と眉を上げるところ
・「ADの、勝本でーす!」と滝島の自己紹介にかぶる勢いで割って入ってくところとそのポーズ!
・「俺の目の前にいる人だ」君原と似てる声の持ち主が羽多野だった、と滝島から示されたものの、よくわかってない勝本が羽多野を通りこしてさらに後ろ振り返って探しちゃうところ(よく動く勝本の視線を追って、雪絵が”何かあるの…?”って感じで首傾げてたのとセットで可愛い)
・「雪絵さん、読んでください♡」とスマホの画面見せる時のメロメロボイス。常に滝島の一歩先を行くというか、「スマホで打った方が早いです」とかマウントとってんのかな?って言い方ちょっと腹立つよね。笑
・春よ〜!と歌い出した滝島をぶった斬って「終われ春よ〜!」と繋げるところ
・手話で『美しい!』と振り切った手が背後にいた滝島さん掠めちゃうところ
・滝島さんにテキトー手話を教えてる時の顔と「僕は、ゴリラに、育て、られました」の副音声の棒読み感やばw
・「通じた〜!!!」ってぴょんぴょん飛び跳ねてるはしゃぎ方
・「本を読んで勉強したんです!」って言ってる時の手、あれって『勉強する』って手話なんだね。雪絵さんがそれを見て嬉しそうにしてたのも良かったな。

「滝島さんのプリン食べちゃお〜!」
 中日ぐらいから入ったと思うんだけど、「まずは!腹ごしらえだ」のアドリブとして最適解だったし、あのルンルンとした足よ。緊張感のなさがまた良くて、後々効いてくるよね。えっお前、忘れてたけどそんなとこいたの?!っていう驚きと、予想外の羽多野の出没情報に緊迫度が二乗になる。

 硬質ですっきりした高い声してるからとにかく聞きやすかったな〜!あとリアクションがめちゃ多い割に全然うるさくない。
「高杉さん逃げてください!」と叫んだり、「あの時は声がガラガラになったって言ったんだ」と真面目に指摘したりすると場の締まり方がすごかった。
「俺の知ってる高杉さんはあんな人じゃありません」
 病院の場面で、みんなの前でこう言い切った彼、かっこよかったよね。多数派の、しかも悪い印象を覆すのってめちゃくちゃ大変じゃない?彼と高杉のこれまでの信頼関係がわかる重要なポイントに、彼の真剣な声がはまってハッとさせられました。



👒環幸乃

チカコ:中学3年生、キャリア5年のプロの声優。大人たちをうまく利用している節がある。
 可愛い!生意気!がしかし、めちゃくちゃ頼りになる!実はあの物語で誰よりも信頼できるのはチカコなのでは?!と思うほど、場面に彼女がいるだけでとっても心強かったですね。ミステリアスというか、浮かび上がるような声をしているし、抑揚の付け方が好みでとても印象的でした。

アベチカコ可愛いわ〜年下だけど先輩って呼ばせてくださいポイント
・「大きく息を吸って」と言った時のおてて
・オーディション中、徐々にノってきて「アスランアスランアスラン!」と言った時の高揚感のある声
・「授業なんてでなくても1番になれるんだから」と誇らしげな制服姿
・「滝島さん!私の台本!」ってプンスカ頬膨らませるところ
・ユーリと台本取りに行く途中の、高杉への悪口。「高杉裕二、声優に初・挑・戦!だって」のおてて最高すぎ。
・津田をやり過ごす時の「先生さよなら〜」 MVP🏆
・「その人のこと信じない方がいいよ。嘘つきだから」の歌うような言い回しと、「じゃあね」と手を振ったところ、さすがキャリア5年のプロ…!
・「ユーリちゃん!もう声は出せるようになった?」の楽しそ〜〜〜うな声。
・広瀬教授にカマかけられた時に「滝島さん、このおじさんだれ?」と言った時、”まだ子どもだもん”ムーブ出してきてキュートさにやられた〜!
・雪絵と部屋で話す場面で雪絵さんがパニック起こしちゃった時、ポシェットの中に何か入ってないか探してて、でも結局良さげなものが見つからなかったようでどうしよう〜!って顔してたの可愛かった。(自分はハンカチだと思ってたから、ツイキャスで「飴とかないかなって」と言っててかわいー!になった)
・広瀬教授に「『アイスを買ってきて♡』と言いながら、『お前はチカちゃんにアイスを買ってきた〜い』って思うの」と能力の説明をしてくれるシーンの声のアップダウンがとてもあざとい。

 「私の目は誤魔化せない!」と名探偵よろしく目を光らせた時、そういうところ気にしちゃうの、年頃の女の子だ〜!って思って大喜びしちゃった。使命感たっぷり(野次馬精神ともいう)でサムズアップしたニッコニコの笑顔が最高。

 亜音さんもトークショーで言ってたけど「おじさんに何かしたら私が許さないからね!」と啖呵を切ったシーンで羽多野が「ほう…」って近づいてくる時に食べられちゃう…😱って思ったって、いやそれ自分も思いました。身長差えげつない。

 最後のオーディションの場面でマイクに向かう時の台本の持ち方に彼女のスタイルが見えてとてもよかったな〜。オーディションで滝島から今の子どう思う?って聞かれた時の「私?私は滝島さんと同じ」という応酬も、プロの仕事してる人たちだ、かっこいい!!!!ってとても感動してしまいました。マジで素敵だったな〜!



🚘土矢兼久

高杉:俳優。結婚したばかりだが浮気の噂があり記者に追われている。羽多野に敵意を抱いており、口論の末雪絵にも乱暴してしまう。

「滝島さんあとで裏にタクシー回してくれませんか。表は報道リポーターでいっぱいで」
 挨拶もなしでいきなりこれ!いや出てきた瞬間にあんだけ嫌な奴って印象づけできるのすごくない?!初日、ラストシーン来るまでマジでいけ好かない奴!って思ってた。
 もう誰かに媚びなくても勝手に仕事がつく立ち位置にいそうな大御所らしい貫禄と、隠す気ゼロな人間性。そうやってとがることでふるいにかけられる人間関係もあるのかもね、なんて、彼の俳優としての芸歴とか苦労も見えてきそうで、ものすんごい説得力あったな。

「大人しくしてるから離せよ!」
と羽交い締めにした勝本の腕を払い除けたとき、うんざりしたような表情して前髪をちゃんと直してたのも神経質そうで好きだった!

「なんだと?」
 病院でチカコの生意気に言い返そうとして台本落としちゃうシーン、あらやだって思ったよねみんな?!バツが悪そうな顔なのもイイ。人間としてはクズかもしれないけど、「主役が休んでちゃ話にならないだろ」含めて仕事に対する矜持とか影ながらの努力が感じられて好感度が回復するよね。チャーミングなところもあるんじゃん。ずるいな、加点方式かよ。

 病院で羽多野から逃げてる途中で転けちゃう場面があるんだけど、転び方も痛がってる時の表情もリアルだから何度見ても、うわ今の絶対痛いじゃん!!!!って直視できずに眉根を寄せてしまったよ……最後のシーンで椅子に座る時の足の庇い方も……一応確認ですけど、本当にケガはしてないですよね?

「そうだったのか、ありがとな」
勝本の頭を叩いたのは照れ隠しって知ってんだからね!!!「なんで叩くんですか!この…バカ杉!」なんて勝本に言われても笑ってあしらってたもんね……ユーリが「よろしくお願いします!!」とみんなを振り返った時に、高杉さんだけ”俺はいいよ”って感じで手ひらっとさせたの、反応してもらえたっ!という感動がありました(自分に必要な人間と以外、目も合わせてくれなさそうな気がしてたので)。


「たった一人でそばにいたんです」
 最後の場面、雪絵さんについて話す時の声にはあたたかみがあって大変よかったな…
 土矢さん、渋いお声で威圧感出すことも包容力を感じさせることもできるし、長年同じ劇団にいた椎名亜音がしきりに「色気が!」「近すぎて気にしてなかったけど、いい役者ですね…」と言うのもわかる凄さがありました。あれが大人の余裕か〜!


🗞浮谷泰史

 津田:新聞記者で幸吉の同僚。高杉の浮気騒動を取材するためスタジオ近くで張っていたが、ユーリの兄貴おじさんを装って潜入する。

 津田さん、めちゃくちゃキーパーソンなくせに常に本筋から一個隣にいるというか、本人がまるで状況を理解していないし完全に巻き込まれてるのに結局誰からも説明してもらえないという、不憫ポジションでとても可愛かったな(?)。
 これまで「上手い」というのを褒め言葉にできるかわからなくてどの公演でもずっとつかうのを躊躇ってきたんだけど、今回ばかりはどうしても言わせてほしい。だってめちゃくちゃ実感したもん。
 浮谷泰史、芝居がうまいな!!!いい芝居するよな!!!ベリーグッド!!!!! 

 「覚えてないの?サンキュースポーツの津田長介!」
 なんて登場から自分の名前2回も教えてくれるコミカル担当かと思いきや、羽多野と話す場面の津田さんやばすぎて初日ひっくり返るかと思ったよ。
「僕はそうは思わないなぁ」
声のトーン落としたあのセリフからいきなり彼の周りの空気が暗くなったような気がしました。人のいい笑顔で近づいて、踏み込まれたくないだろう部分ギリギリ、何ならそこに片足乗せて揺さぶりをかける駆け引きの巧みさ。ははぁなるほど、けっこう嫌な面あるんじゃんさすがゴシップ記者だわ〜と感心してたらさ。
「僕は何もしていない」
といわれた瞬間、見ました?彼の目から光が、色が消えたのを見ちゃって、ヒュって自分が息を呑む音を聞いた。

「羽多野は何もしてない。何もしてないんだよ」
 その後ユーリと幸吉に会った彼の、違和感もすごい。「単なる事故だよ」なんて、芸能記者の口から出ちゃダメな先入観じゃん。羽多野は何もしてない、という思考の上書きでそれ以外が都合よく変換されてる様子にゾッと鳥肌が立った。羽多野の能力の”一例の提示”として現実味がある。

 ニクらしかった&可愛かったポイント箇条書き(もしや全部か…?)
・「こないだはありがとね」ってウィンクしてたでしょ?!してた!客席と反対側のおめめだったので下手側の席に座らないと見えなかった
・「しかも二人も」「相手は双子か?」と幸吉とコソコソ話して笑い合うところ、同僚感あってよかったー!!!
・去り際の「お大事に」のキザっぽさも好きだったけど、「焼いたネギ巻くといいってうちのおばあちゃんが言ってたよ」って言ってくバージョンも好きで、こいつおばあちゃん子か!と萌えてしまった(そこ?)
・電話越しにカップ麺食べようとすんだけど他から話しかけられたり、猫舌なのかあちちってしてなかなか食べられないところ。「わかったわかった」ってどこか能天気な声も好き。
・「文化会館のどこだ?」つって電話しながら幸吉の背中叩くシーン!!!!!!
・羽多野を追跡中、無理に連れてこられたのが不服そうだし、傘に体重かけて暇そうにしてるところ。
・足止めしてこい!って送り出されたものの羽多野に断られ一回で諦めちゃった時の「振られちゃいました」
・幸吉がエレベーターに乗り込んだ場面の「ロビーで待ってるからな!!」の無駄なクライマックス感
・もらった(?)一万円を使ってしまえ!という日替わりネタ。「使い切るまで帰れま10ってか?!」と番組名に寄せてきた回1番好きだった


 声も目も笑い方の種類も醸す雰囲気ももう全部が自在な上、オフ芝居もつい見ちゃうし、してやられた感がすごかった悔しい(どういうこと?)
関係ないけど、衣装にオレンジ色のストライプシャツ選んだ人、ありがとう、どうか美味しいもの食べてください。


🐸近江谷太朗

広瀬教授。精神科の医師で、幸吉と共にユーリの声が出せなくなった原因を探る。機械全般が苦手で携帯を持っていない。手話ができる。

 教授、最高です。控えめに申し上げてとてつもなく可愛い。近江谷イズムとでも言おうか、彼にしか出せない存在感と空気の掌握度。周り巻き込み型マイペース=教授タイムはとにかく毎回楽しみにしてました。何度見ても可笑しかった…しかも、絶対に笑いを狙ってるだろうに、もし本人にそう言ったら「至って真剣なんですよこっちは!」って怒られそうなのもまたいい。(※イメージの話です。狙ってなかったら🐸くんなんて用意してこないもんな!笑) こんなに可愛いおじさま他に知らないよ。

「その時ぼくは、腹話術の練習をしていました」
ドヤ顔っぷりが堪らないし、カエルくんとのショートコントにはお腹よじれたわ〜🤣🐸くん、「人じゃねぇし!」「口動かさないでやれよ!」ってずっと半ギレなのもやばかったw
真面目な話になる前に、🐸くんをちゃんと机の上に手を揃えて寝かせてあげるの、いいですね。

 妹が教授を激推し。観終わった帰り道、二言目には「教授がばか可愛い。一生笑える」だし、こないだも配信買ったよ報告したら「ガラケーの場面見たい!一番好き。いやブイブイも捨てがたいか…」と笑いながら好きな場面についてずっと悩んでる。結局ぜんぶ見た。

 ジェスチャークイズのシーンはね、「もうちょっと汲み取ってあげて〜!」(いいぞもっとやれ〜!)」と”二つ目の声”を駆使したくなりました笑
✌️を頑なに「ブイ、ブイブイ。ブイ!!」と連呼するのと、「ぼえ〜、ぼええ」とか珍回答たくさんで本当に大好き!ユーリがたぶん空中にひらがなの「ふ」書いてる時なんて「落書きしちゃえー!」って、いくら違う違うと示しても一度決めた解釈から一歩も揺らがなくてマジでおなか痛かったw
「諦めましたか?」「水持ってきましょうか?」じゃないのよwww
 あとね、「母親が夕食の支度をしているトントントン…」と母親役をやるためにエプロンの紐結んで、長い髪を表すようなジェスチャーしてたのも可愛かったよね。ジェスチャーってのは本来こういうのを言うんだよ、と思ったのでした。

『君原さんの声が出なくなったのは、弟さんと別れてすぐなんです』
『祥也がやったんですね』
 ホテルの部屋を訪れたあの場面では、自分も手話で話しながら雪絵さんの手話の通訳もしてたけど、トークショーの時に亜音さんから「途中ずっと広瀬教授の声しか聞こえないシーンがある」って言われて初めて、確かに!!!と仕事量の多さにびっくりしてしまった。単語、単語で構成されてる上に一つの仕草でいくつも意味を取れる手話だから通訳も難しいのに、読み取ってるスピード感も彼の手話もすごく自然で圧巻でした。

 そういえば、お隣に座ってらした二人組の女性がキャラメル版を見たことがあったみたいで終演後の話し声を聞いてしまったんだけど、「カエル出てきた時こんな場面あった?!って驚いたよね」「でもジョディは台本通り」と笑っていて、吹き出しそうになるのを必死に我慢しました。
 ジョディ、好きだよジョディ。教授が「これ電話でやってて楽しいかい?あ、そう」って途中ふと我に返るのも、ユーリに気がついて「事故だ事故、目の前で」って電話切る時の慌て方もすげー好き。

 最後のお手紙、教授が見ている方向とその眼差しのあたたかさに気がついて泣いてしまった。


演出

G線上のアリア
 開幕の合図。美しいアカペラから、不穏な気配が近づいてくるのが音でわかる。特に、脈打つようなリズムで足を踏み鳴らしてるあの振付にはゾクゾクした〜!
女性陣がやってた手話の意味が気になってたから配信とかツイッターで意味を教えてくれたのエモかったので貼っときます。


・「もしもーし!?」
 エレクトリカル・合格・パニックの演出。楽しすぎでしょ!
何やかんやあって当日、という説明がコミカルにショートカットされてて最高!公演後にいくつかゲネプロ写真を投稿してたけど、遊佐さんが「俺この時こんな綺麗な照明当ててもらってんだ…」ってツイートなさってたのもオモロかった。


・ バルコニーと通路
 見た?!あのバルコニー演出!
新宿村Liveの舞台袖にある階段がパイプっぽいのと、下から当たるサーチライトみたいな照明と彼らのリアクションも相まってめちゃくちゃ屋上だったし非常階段だった!
コロナ禍で花道演出とか見なくなって久しいので、初めて見た時は通路いいの?!通路!と違うところでも感動してしまったのは自分だけじゃないはず。
中舘Pが「バルコニーが使えそうなところ、って劇場を探しました」とツイキャスで話してて裏話にも胸熱。。。

照明

・白。ユーリがオーディション中に「僕がもし、この世界とは別の」と徐々に役に入り込んでいく時のライトアップ。それからラストシーンの「よろしくお願いします!!!」の真っ白も。朝とか夜明けみたいな清々しさがあってぐっとくる。
※追記:書き終えてから改めて配信見返してたらオーディション中ってそんなに照明変わってなかった?!地面からゆっくりと明るい光が満ちてくるような眩しさを覚えていたのは確かなんだけど……役者の芝居でそう思ったのかな、感覚の備忘録として残しておきます。

・紫。ほの暗い中に照らされる白がうっすらと空間を紫に写す感じ。回想、それから電話のシーンとか。見てた時はそこまで気にしてなかったけど、紫っぽかった場面を思い返してみると物語が動く時だったのかもって。不穏なだけじゃないけど、ざわざわ波立った記憶があります。

・青が綺麗。一人取り残されたような夜の雨。
あと、最後のステンドグラスの写り込みには気付いてたし綺麗だな…チャペルだもんな…と思っていたんだけど、配信でちゃんと割れた部分だけ青になっててこだわり!素晴らし!!!って感動しました。

衣装

萌えポイントを列挙したかっただけ
・チカコの芸術家ちっくなワンピとベレー帽
・滝島さんのアシンメトリーなベスト
・幸吉くんのジャケット&仕事用ガラケーのネックストラップ
・幸吉くんのパジャマっぽい格好
・津田さんのオレンジ色の細いストライプ柄のシャツ
・教授の白衣とおしゃれな柄の入った傘(私物ですって!)
・雪絵さんの黒いスカート


手話

・『僕の心の中から』
 教授がこちらに事件のあらましを語る時、手話を織り混ぜて話していたのは、良いヒントだったなって。全く手話に関する知識がなかった初日にも、冒頭の雪絵の手話に、あれ今のって…と"引っかかる"ものがあった。
 配信を見る頃には教授の解説や散りばめたヒントをうまく集められて、劇中の雪絵の手話を同時通訳できるまでになってました。


・『あなたの声を奪ったのは、私だったのです』
 雪絵が、手紙の内容と同じ手話をしていた時に、このフレーズで頬を2回手の甲で触れてから自分を指したのが印象的だった。直訳という言い方はおかしいかもしれないけど、そのまま読むなら『〜したのは誰、私』という語順になってるんだな、と気がついてから、より彼女の言葉に重みが感じられた。強調の仕方がどこか詩的で、手話ではこう表すんだ…!という驚きと興味も増した。勝本が勉強したくなるのもわかるよ。



楽しかったこと・嬉しかったこと

公演までの間、本番中、そして千秋楽が終わってからも、とずっとずっと楽しかったな〜って思ったのは、やっぱりラジオや皆さんの宣伝、配信の力が大きいのかなって思ったので、余韻に浸りたい自分のためにもアーカイブのリンク繋げておきます。 


 まずはラジオ📻『24時の倍増計画』(池袋FM)
中舘さん、浮谷さん、野口さんが3人でパーソナリティーをされている毎週水曜24時のラジオで、公演前後のキャストトークが聞ける!30分だから移動中にもピッタリ。

①共演者にまつわるトーク


www.youtube.com


②パーソナリティー3人が演じる役についてのトーク


www.youtube.com


③初日開幕前の収録だったため架空 出任せの振り返りをした迷走回


www.youtube.com


④本物の振り返りトーク


www.youtube.com



そして皆さんの配信!

舞台裏ツアー配信

小屋入り日あたりに亜音さんが環ちゃんとゲリラ配信!
一緒におしゃべりして、それから搬入中の劇場へGO!男性陣への突撃インタビューもあります。
急に劇場からゲリラでツイキャスするヤツ。 - 椎名亜音 (@417anon3) - TwitCasting


配信同時視聴会

④の振り返りだけでは語りきれるはずもない!と主催が公式ツイキャスでオーディオコメンタリーを開催してくださいました!
☂️参加:中舘さん、浮谷さん、環ちゃん、関根さん、遅れて椎名さん、三浦さん
始まりました! / 『嵐になるまで待って』同時視聴会 - CfY (@CfY_info) - TwitCasting

↑本編の配信をご覧になれる方はツイキャスの画面右下に表示される時間に合わせて配信をスタートさせると、上映会イベントさながらのキャストトークがご覧になれます!アフタートークにも副音声ついてるのでなかなか後半はカオスですw

 配信って買ったきり、好きな場面だけ見返して終わりになることが結構多かったから、こういうイベントの開催は超ありがたい!本編に集中できないぐらいの裏話と、より本編が楽しくなる深い話も聞けて、え、これ無料で聴けていいんか?レベルなのでぜひ!DVDになる時までアーカイブ残してくれないかなぁ…(二つ目の声:円盤化待ってますよ)。


📸ゲネプロ写真

公演後に掲載された場面写真の切り取られ方がどれも素晴らしかったのでこのままブロマイドにして売って欲しいぐらいだよ!メディア欄をさかのぼること推奨!



グッズ

ブロマイドは終わっちゃったけど、パンフとTシャツはまだ買えるっぽい!そういえば座組で遊佐さんだけ黒だったの面白かったねw
cfy.base.shop

CfY 旗揚げ公演

 ユーリは今作で確かに主人公だったけど、渦中というよりは台風の目に立たされてるなと思っていました。たまたま踏み出した先で、自分の周りで吹き荒れていく出来事をただ見ていなくちゃいけなかった。
 それは自然と、主演、プロデューサー、そしてCfY主宰としての彼女に重なっていくような。もちろん彼女はこの嵐を自らの力で巻き起こして、そのエネルギーをいっときも弱らせることなく無事に全部を見届けたのです。

 彼女の愛がぎゅぎゅぎゅ~~って詰まってる振り返りブログ、読んで!
note.com

「素敵なキャストさんでしょぉ?!?!」
 千秋楽の挨拶で、スタオベに泣きながら話していた彼女がいきなり大きな声を出したものだから、もらい泣きの涙も引っ込んで会場中が笑顔になりましたよね。素敵でした、最高でした。あなたのプロデュースは大成功ですよ!


 中舘Pが見込んだ素晴らしいキャストさんとスタッフさんも、きっと中舘さんの"大好き!!!"ってパワーに引っ張られて集ったんじゃないのかな。こんなに周りに元気を振りまける人、少なくとも自分は他に知りません。
これが旗揚げか!vol.1だもんね。2も楽しみにしていよう。


ありがとうございました!!!
(大好き!あと、イベント待ってます!)

自堕落