Seiren Musical Project『AvenueQ』::: 今日までずっと夢見てきた時を今あなたが現実に (感想)

Seiren Musical Project第48弾公演『AvenueQ』

 観てきました!
ずっとずっと楽しかった〜!人って楽しいと涙出てくるんだ?!と初日の『For Now』を聴きながらあまりの熱量に気づいたら泣いてました。みんなすっごい眩しくて輝いてた。
普段応援している俳優さん・浮谷泰史さんが演出されるということで「 #せいれん 」さんのミュージカルは『Catch Me If You Can』以来3年ぶりの観劇になりましたが満足度が高い!3000円じゃ安すぎたわ…


あらすじ

ニューヨークのはずれにあるAvenueQ 、そこでは元子役のゲイリーや幼稚園のアシスタントをしているモンスターのケイト、日本人のクリスマス・イブなど様々な種族、人種が暮らしている。そんなAvenueQに引っ越してきたのは夢と希望に溢れた社会人一年目のプリンストン。恋に差別にS○X、なんでもありのアメリカンコメディ!!


公演日程

ダブルキャスト編成 Lease:L/Rent:R
8月14日18時30分 L
8月15日18時30分 R
8月16日13時 R/18時30分 L
8月17日13時 L/18時30分 R
8月18日13時 R/18時30分 L
8月19日12時 L/16時 R


※上記は、せいれんの公式ブログより抜粋しました。
稽古場① https://ameblo.jp/seiblogren/entry-12496345692.html

キャスト・スタッフ

https://twitter.com/seirenmusical/status/1145552753319485440?ref_src=twcamp%5Ecopy%7Ctwsrc%5Eandroid%7Ctwgr%5Ecopy%7Ctwcon%5E7090%7Ctwterm%5E3

↑こちらに画像が載ってるのでそこから見てください。


観劇日は14日夜L、16日夜L、17日夜R、19日昼L夜Rでした。

 いやもうとにかくすごかった!
『AvenueQ』という作品自体初めて。歯に衣着せぬどころか、こんなにあけすけで何もかも大っぴらで、心も体も秘密も欲望も全部むき出し丸出し!なお話初めて見た!そういう意味ではお芝居だけどどこにも"嘘がない"から、彼らの熱や思いが直に届いてきて刺さる刺さる……
性的な表現もかなりあって、あんまり得意じゃないから普段の舞台でされたら絶対やだなって思っただろうけれど、パペットだったから?なのか、こんなに晴れやかに見られるなんて……何もかも初めての感覚だった……


 一番は『誰でもちょっと差別主義』というメッセージに衝撃!かなり世界を風刺…というか世界そのものを見抜いている哲学だなと思った。他にも大きなメッセージがたくさんあるけれど、どれについても「誰だってそうなんだから、そう思うこと自体は悪くないんだよ」って受け入れてくれてるようだし「大事なのは今だよ」って最後には背をどんと押してもらえたみたいで清々しい気分で劇場をあとにしました。テンポもいいし2時間とかあっという間すぎた!


 あと、パペットが可愛い!パペットってセサミストリートをイメージしてもらえばわかりやすいと思うけど、ぱくぱくしてるお口とかおてて以外は動かないはずなんですよ。でも操作する演者さんの表情がすごく豊かだからそこにリンクして、パペのお顔そのものが喜怒哀楽を表現してるように見えたのもすごかったな〜〜!


 こんなに見応えあって消化しきれないミュージカル久しぶり!!!熱冷めやらぬので演者さん(メインキャラ)については個別にも感想書きました。長いです。


※『』は歌のタイトル。正式なナンバーのタイトルだと英語になっちゃうから、わかりやすくサビとか抜き出して、〜の歌、って書いてます。


プリンストン:橋爪貴広さん
働き出す前にいきなり就職先からリストラされちゃったけど、何かでかいことができるはずと息巻く夢見る新卒くん

爽やか〜!頼りなさげな好青年ってだけじゃなく、健全な"男の子"の描写もあってメッセージ性も強いこの話を、 これだけ後味すっきり見られたのは彼の持ち前の爽やかさに起因してる気がする。お芝居も歌唱力もパペット使いも安定感がバツグン!

パペットの扱いが本当にうまくて生きてるみたいだから、彼が操作してることも彼の腕の存在も忘れた(?)!
ケイトに人生の目的は?と聞いたら教えるのを渋られて「お願いお願い!」と体を揺らしてみせたり、ルーシーと部屋に入った時にメロメロ〜っと手を翼のように振って飛んでったり、すごいコミカルでわかりやすくて可愛い!パペットと一心同体どころかマジで生きてるよね?!って思うレベルだもん……


『インターネットならポルノ!』の歌で、普通の人たちー?って呼ばれて出てきて、ケイトに「あなた私に素敵なオンラインバースデーカード送ってくれたじゃない?」って言われた彼が「ああそうだね」って返事した時、無駄にイケボ出してんじゃねぇよ😂って大笑いしちゃった! あと「プリンストンてめぇヤりたくねぇのか?!」ってボーイベアーに煽られて「ヤリたいでーーす!」と叫んだ時のエコーもずるい笑


『PURPOSE』の1セント硬貨を拾って「これはサイン!」とソロの何とまぁ伸びやかなこと!「見つけなきゃ 諦めず 掴み取るんだすごい人生」と希望に満ち満ちてるお声が本当に素敵だ……

声音がそもそも優しくて、いつまでも聴いてられそうなやわらかな感じがいいよね。『Fantasies come true』の中でケイトにベッドで「わかるだろ?この時がどんなに最高か」と歌いかけた時や、2幕の終盤「君の夢叶うこと、それが僕の夢」とそっと歌を贈るところも。短いフレーズでも目を閉じて聴き入ってしまう。


あとね、手足がなっがい!『みんなちょっと差別主義』の歌でステップ踏むダンスがあって、そこではもう足の長さをまじまじと見てしまった笑

個人的に、「ハッ!」と自身を勢いづけるような声や「そうか!僕の目的は!」と気がついた時などの高めの声がどうもティム・バートン監督の『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のジャック(吹替:市村正親さん)を彷彿として、手足の長さも相まってジャックの役やってみてほしい〜〜〜!という気持ちになりました笑


カーテンコールでは最後の最後にほかのキャラクターからの拍手や歓声を受けながら登場するんだけど、パペットでのお辞儀→パペで胸をトンとして自身のお辞儀をするの、毎回とてもかっこよかった。



⚫ロッド:中村直樹さん
自分がゲイであることを周りにひた隠しにしている共和党員の投資家。ニッキーと暮らしてる。
超好き!お声もパペットもめちゃめちゃ繊細な表現されてて釘付けになった…!低めなお声がロッドのガードの堅そうな印象にもぴったりだし、眼鏡もあわせてて大変よいです。連れて行った母親もかなり好みって言ってました。

パペットは基本、片腕で頭、もう片方の手で腕(についてる棒)を操作するから基本は"片手"が主に動くんだけど、ロッドはだいたいいつもパペットが"両手"なの(2本の棒を片手でいっぺんに操作。本持ったり頭抱えたり)、初めて見た時どんな役か知らないのにもかかわらず「ロッドっぽいな〜」と思って、びっくり。
あと、歩く時も必ず上下に小刻みに動かしてるから、ロッドはかつかつ歩幅が狭い歩き方で神経質そうな人なのかな〜ってのも窺えて良かった。

相棒のニッキーが歌う『もし君がゲイでも』って歌の最中、読書を邪魔されて本に顔埋めてむむむ…ってするところや、彼の言葉に「何だって?!」ハッと驚いて顔あげたりするところ、緩急の付け方が絶妙で素敵だったな〜!
「その話は僕には関係ない、関係ないよ!今日のお昼は何食べたっ?!」って無理やり話そらそうとして投げっぱなしになった言い方が可愛くて大好き。

お声の自在さがものすごい!『僕の彼女は…住んでるのがカナダ!』の歌は必死さが苦しいね……"ゲイである"って事実を隠すために嘘ついて自らを傷つけまくってるのがわかって、歌の途中にも「あ゛〜(こんなこと言うつもりじゃないのに!)」って呻いてるのとか…取り繕うと無理して上擦るお声…歌い終えた彼(パペも)が息切れしてて…人が息切れやため息してるの見てこんなに感動するもの?!と思った。

あと『Fantasies come true』の歌がやっばい!!!
低〜い歌い出しもビブラートでしっかり聞かせてくるし、サビにかけての盛り上がりや笑い声にはあどけなさも感じられて、その無邪気なお声に嬉しくて仕方ないって気持ちが表れてて本当に素晴らしかった…!
「叶わないこの思い 今夜こそ現実に」の穏やかな幸せそうなお声と、ケイトもハモる「今日までずっと夢見てきた時を 君が現実に」の強い想いのこもった歌声に、心揺さぶられまくった…「おやすみ、ニッキー」って声音の優しいことよ……

千秋楽見る前にサントラ音源聴いてたんだけど(もう作品ファンじゃないか)、歌い方とかやっぱり意識されてるのかな?!ラストのフレーズの掠れ具合(いい夢を見てる時の寝言に聞こえるような感じ)とか、序盤の「はぁ…静かな午後。一人、40年代黄金のブロー(︎⤴︎)ドウェイミュージカル特集を、読む。」とか独特なリズムのある台詞の言い方や間も大好きで、何だか舞台見ながら何度もひゃ〜ロッドがいる〜とワクワクしちゃった!


あと、手足がなっがい(2人目)。『最低だ』の歌で4人で「ダダッダダダー」とハミングしてステップ踏むところがあるんだけど足あまってる!と思って見てた(?)
でもクリスマスイブに自分の悩みを相談する場面、彼女の肩にもたれかかって泣いてると本当に小さな子供みたいに見えるんだよね。。

中村さんご自身まだ1年生だそうで、それ聞いた時マジ顎外れるかと思ったわ…カーテンコールでニッキーとハイタッチしてたり、客席にも投げキスくれたりして細かなところまで思考を凝らしてたのも本当に素敵だった!



⚫ニッキー:笠原颯人さん
ニート。ロッドのルームメイト…だったが途中で追い出されてホームレスに。

天然というか無神経というかもう〜!元気でいいんですけどね!「君がゲイでもずっと友達!偏見なんかないよ!」って言ってる時点でそれが偏見に当たることに気が付いてない、でも憎めないいい子。
新婚の2人のお家を追い出されるときに、クリスマスイブがバッグ叩きつけるのに合わせるように「僕のバーーーッグ?!?!」って驚いてたの笑っちゃった


『Fantasies come true』の時の寝言のチョイスに毎回大ウケした!一番は「そんなにポケモンのタケシに似てる?」でしょうね!笑
結局はロッドの夢の中だった、ということがわかる訳なんですが、ロッドに向かって(寝ながら)「ほら、シャツ脱げよ」と自分のパーカーのチャックをじゃっとおろすところ、普通にかっこよくてお口あんぐりしちゃった。

夢の中で一緒にはしゃいでる場面、ロッドが階段降りるところで何か言ってるな〜と思ったら千秋楽でやっと「あ!ガラスの靴が!」って言ってるのに気がついてしまって大泣き…ニッキーもすかさず拾ってくれるようなモーションしてて優し😭ってなった…夢なんだけど!


『お金ちょーだい』の歌の時に小銭もないからと断られて「じゃ、5ドルは?」「じゃあ10ドル!」と増えてく時の満点の笑顔!
募金のために貰ったお金をすぐプリンストンに渡した(返した)時に「嘘だろ、神に近づいた」って空飛んでく動きしてて、そこの無駄に凝った演出も相まって必ず笑っちゃう…


「出会い系サイトに登録して見つけてきた!」と連れてきたニッキーにそっくりな"リッキー"の「やぁロッド、会えて嬉しいよ」と低めのお声で気取るところ、最高だったな……「きっと君のタイプだと思って!」って言うってことはニッキー、お前やっぱり自分が好かれてることは知ってたのか?!と情緒を心配してしまった。


『戻りたいあのスクールデイズ』の歌のハモリが超〜〜〜綺麗で最高でした。(もし戻れたならって)、って思うこともあるけど、思っても仕方ない」の諦めた様子が、"大人になっちゃった"っていう寂しさみたいなのを湛えてる気がして目頭が熱くなった。



トレッキーモンスター:寺田洋一郎さん
インターネット中毒の引きこもり

日に日に彼に対する愛おしさが増してた…寺田さんの間の間のとり方とか、がらがらっとさせたトレッキーの声の出し方が素敵だった!口閉じてる時は長い舌をちゃんとしまってるの芸が細かい!

『Internet For Porno』の歌で、ケイトに歌の間ちょっと黙ってて?と言われたのに我慢できない〜とジタジタするところとか、「普通の人はそんなことしないわ!」と怒られた時に黙って客席を覗き込んでくるところとかすごく可笑しくて笑いが止まらなかった〜!


ショーを見に来たトレッキーがルーシーの歌が終わるや「おうち帰る!今すぐに!!」と走ってく場面、ドアをなかなか開けられずに「押し扉だった💦💦💦」と焦ってたんだけど、千秋楽はあまりにも慌ててたせいか自分の毛皮挟んじゃって「いたいいたい😫💥」ってなってたのやっぱり可愛くて笑っちゃった!


お金ちょーだいってみんなが来た時「あっちいけ!おれ!いなーい!」ってバレバレな居留守使ってるの可愛いし、でも「じゃあモンスターの子供たちの学校は諦めるしか」とプリンストンが言うと光の速さで顔のぞかせてくるあたりとかの間のとり方も本当にいい!

本筋には出てない時も、後ろ側から実はリアクションとってたりしてたのすごい好きだった!!!(箇条書き)
・「エロ動画最高!」と歌うところ、ケイトにみんなが個別に問いただされてる時に我慢できずにチャイナ服の女の子(ルーシー役の彼女)の頭にかぶりついてたりしててさすが抜かりないな〜(?)

・ロッドが「実は僕、ゲイでした〜!」って明かした時、みんなはうっすら勘づいてたからリアクション薄めなんだけど、奥で彼が"はわわわ…"って口おさえてて、そっか引きこもってたから知らなかったのかなー?なんてクスクスした

・ケイトのモンスタースクール建設について、ブライアンが「まぁ匿名のスポンサーが寄付してくれたんだけど」って話してる時に、そっと下手奥から「👍」ってしてて、やだ〜好き〜!って手振りたくなる可愛さ…




⚫ケイト:Lease班 塙絵理奈さん/Rent班 小川里奈さん
幼稚園で先生のアシスタントをしている女の子。プリンストンのことを好きになる。

とっても愛らしかった!夢見る乙女!お二人とも表情豊かで本当に素敵だったな〜!特にルーシーのショーを見に行った時の面食らってる表情から、ケイトのパペットが驚きで黒目もちっちゃくなってるように見えたのすごいし、『Mix Tape』で2人でCDをのぞき込むから顔を寄せることに気がついて照れちゃったり、最後のタイトルをプリンストンから優しく「What do you mean "I LOVE YOU"」と歌われた時の表情がとても好き。


一番好きなのは『Fantasies come true』の歌のあと。プリンストンと朝を迎えたケイトが、彼から「彼氏と?」「一緒に行って確かめてみよう」と言われて耐えきれず泣いちゃう場面。
これが偏見に当たるのは承知の上で話すんだけど、彼女はきっとこれまでだって「モンスターだから」という理由で諦めてきた"普通の幸せ"があっただろうなと思っていて(ミセスTからも「モンスターなんて雇うんじゃなかった」と言われたように)、だから夢にまで見た"私を愛してくれる人"の存在に、「にわかには信じられない」というような気持ちが溢れ出したようで、非常に胸を打たれました。


小川さんのケイトが『越えられない一線』の歌で「お別れなの Oh...」の歌詞でブーケを床に放り捨てたところ、すごく悲しかったな……クリスマスイブから「ブーケの目的はケイトに定めたで」と言われて「よーし!」と腕を回して走ってった時は嬉しさ満点だったのに…


めちゃめちゃ歌もうまいけれど、メロディを追うよりもその時起きた熱を大事にしてる感じがした。台詞や気持ちの延長に歌がある、オペラみたいな感じ。彼女の『越えられない一線』聴いてると「人魚姫」のお話を思い出しました。
基本はテンション高めで明るくて感情高ぶると本心出ちゃうし開き直る強さもあるんだけど、肝心なところで自信が持てなくてちょっと引っ込み思案な感じもするケイト。

クリスマスイブから まだ彼のこと好きやろ?と言われた時に「うん…ケイト、まだ彼のこと好きや」と同じく関西弁で返すから、これが方言萌えかと……
『インターネットならポルノ!』の歌で、自分が歌ってるのにトレッキーに「ポルノ!」と合いの手入れられて、トレッキーだけじゃなく、自分のパソコンにまで怒るような素振りしててそれがとても可愛らしかった笑



塙さんのケイトが歌う『越えられない一線がある』を聴いてると、何故かタイタニックの「my heart will go on」を思い出しました…彼女の歌はしっかり音おさえてきて、そのメロディの道の上にたっぷりと気持ち乗せてく感じで安定感あった。最後の「一線の、向こう側で」のフレーズのもう絶対泣いてるでしょ?!っていう掠れ声が愛おしくてしんどい。

タワーのてっぺんから1セント硬貨を投げた時の「いまいちスッキリしないわね」の言い方とか、ブライアンが『最低だ』って歌い出した時に思わず笑っちゃったけどダメだわってお口を押さえたところとか、なんか仕草や表情が海外女優さんみたいで、洋画の吹き替え版見てるみたいだな〜と思ってワクワクした!
上品なんだけど、時折おてんば娘っぽい一面も見えちゃってそれをすぐに「あらやだ」って隠すようなおしとやかさのあるケイト。

『Mix Tape』でプリンストンがトイレに入ったあと「えっミックステープ?」と冷静さからボーンとテンション高くなるこの歌い出し超好き。CDや1セント硬貨、手元をのぞき込む仕草がうまくて良かったな〜。
「彼、絶対わたしのこと好きなのよ!」とプリンストンが帰ったあとのドアに寄りかかって笑うところとか、いじらしくて抱きしめたくなっちゃう。


⚫ルーシー:Lease班 松本みず沙さん/Rent班 京野朱里さん
男の子みーんな虜にしちゃうえっちなお姉さん。
開幕前のインタビュー動画で松本さんが「えっちな役です!」って豪語してたんだけど、マジでえっちだった。ルーシーの場面でテンション爆上がり。

『Special』の独唱が超〜〜〜好き!!!当初の観劇予定からもう1回キャンセル待ちで増やしたのはこれを聴きたかったのが大きいですマジで。
お二方とも歌マジうまくて、これ始まった途端に「うわぁ…」と溜息出ちゃったぐらいだし、男性陣と同じぐらいメロメロになってた…妖しく迫力のあるナンバーと、アンサンブルのダンスが映画『バーレスク』を彷彿とさせて、まさしく"夜のお店"って感じが堪らなかったな…


L班の松本さんは低めのお声がとーーっても色っぽくて、歌声の力強い響かせ方に本当惚れたもん。「星が煌めくの キラリ」って歌詞の時に首を傾げて仕草が決まってたし、ケイトの胸を見て「風通し良さそ」って口笛吹くとこも様になっててすごいな〜

歌の途中パペットの高さは変えずに、自身が跪くように下側に入って腕を上げてセクシーなポーズとるとこは見せ方のうまさに唸った……「悪い子ね」って言われてぇ〜〜〜!
無駄な動きはせずゆったりと歩くことで、強さの中によりいっそう彼女の余裕や色気が漂ってくるようでした……2幕廊下でケイトがプリンストンに「目的と書いておっぱいって読むのね!」って言われてる時に、パペットの胸を下から持ち上げてフフ💕って意地悪に笑って見せたりしてて、したたかさもあって良かったな〜
あと!短めの金髪も似合っててかっこよかった〜!



R班の京野さんは高めのお声が大変美しくて、弱くて清純そうな年下の子ってふうに見えるけど、これでも実は数々の男を手玉に取ってきましたよっていう女豹みたいな表情も見え隠れしてて素敵…吐息混じりの「どうしてほしいの?」ってセリフにきゅんとした…

男性の顎をそっと撫であげたり、割って入ってくるケイトのことを押しのけたり、追っかけてきたプリンストンを追い払うような仕草したりとアクションは積極的。でも長い髪が揺れるのも相まって、いちいちの仕草にふわっと色気が香ってくるようだし、ああだから花に誘われる蝶のように惹かれちゃうんだろうな〜と思いました…
ケイトに向かって「パペット作ってもらう人におっぱい足してもらったら?」なんて言うから洒落もきいてる😂



そう言えば彼女が倒れてベッドで寝てるところの心拍計や、天使が舞い降りてパペット連れて行きそうになるところの演出もめちゃめちゃ面白いよね笑笑笑
「救急車の中で頭がとれちゃって、お医者さんが一晩中かけて縫い治してくれたんだけど」ってプリンストンの台詞もよく聞けばパペットのメタ発言じゃん!笑



⚫クリスマスイブ:Lease班 加藤志織さん/Rent班 中西真琳さん
ブライアンの婚約者で日本人(人間)。セラピストの資格持ってるけど患者がいないの!と嘆く。

『誰もがちょっとは差別主義』の歌の中で、英語がうまく話せない、って描写として
「時限ゴミ」「サイクリング」「分泌症」?
⇒本当は「資源ごみ」「リサイクル」「分別表」
とパネルの裏表で文字出される演出楽しかったな〜!

日本人なのに「東洋人と結婚するんだぜー!」と言っちゃったブライアンの言葉を聞いて「差別だわ!」と泣いちゃうの、えーーんって仕草が可愛くて大好き。
あと、そこですかさず「天ぷら好きのアジア人だよ」とプリンストンが突っ込んでくれるんだけど彼にとっての"日本人"の認識がそれなのも可愛い。


加藤さんの豪快な、肝っ玉母ちゃん感好きだった〜!パカッと口開けて笑うの超可愛いし、うんざりって時には白目むいたりもして喜怒哀楽が豊かだった〜!ロッドの相談に「そんな友達、あたしならいらないわ!」って笑い飛ばしちゃうのマジか〜〜😟💦💦と思ったけど、それも彼女らしいから憎めないんだよな〜

『愛と憎しみ』の歌は、歌声の力強さと彼女の包容力にめちゃめちゃ泣いてしまった……どこかユーミンを彷彿とする歌い方がイブにぴったり!「バットで殴り殺したくなる」「そういう時は殺さないで生かしておくの」って歌詞には笑っちゃうんだけど、でもそれも彼女なりの優しさだよな〜!説得力!


中西さんのイブは関西弁の設定で、そうきたか〜!とアプローチの違いも面白かった!
ロッドが相談があるんだけど…と言う場面では、自分の膝をぽんぽん、てして"おいで"ってするから胸があったかくなったし、彼の話を聞いて「あんたは特別なんやで」「スペシャルや」って囁いてたのマジ最高に最高だった……ママ……

『愛と憎しみ』の歌はね、高めの歌声やそこに台詞も乗せてくる感じ、美空ひばりさんっぽいな〜と思って聴いてました。何でも任しときんさい、っていうおおらかさに救われる。
あと、スマホ見て「また阪神負けとるわ」って関西人ネタ挟んでくるところさすが!笑



⚫ブライアン:佐藤知恩さん
コメディアンを目指していたがうまくいかず今や無職の男性(人間)、クリスマスイブの婚約者。

くしゃーっと笑ったお顔が可愛らしい!自分の結婚式の招待状見て「今知ったんだけど俺らって結婚式すんの?!」とかプレゼント叩き売ったー!と喜ぶイブに「ハニー言葉の使い方…」とか…振り回されて尻に敷かれてる感じ最高!

ルーシーのショーの司会をする時に「俺が知る中で一番面白いやつの登場です──俺!」って狙ったのに外れちゃって「あの、笑い声入れてもらっていいですか」って袖に言うとこ残念で好き。

『僕は今日パンツ履いてなーい』って歌ってる時のダンスもコミカルで素敵なんだけど、マイク横向きに持って小指立ててるの気になっちゃった😂

結婚式のくだりで、タキシード…で出てきたと思ったら上半身だけで、ズボンとサンダルがいつものなの出オチ!しかも誓いのキッスをするためにベールをはずそうとするところ緊張してビビりまくっててさー!
「もう〜早く!」ってイブのほうから先にぶちゅっとされちゃうの堪らない!そのあと、ニッキー呼びつけて内緒話するところはロッドに見えないようにってタキシードの裾で隠そうとしてたの……裾短いからほぼ無意味なんだけど彼の優しさが見えていいな〜💕


2幕で引きこもりのプリンストンの部屋に来た彼がダチョウ倶楽部さんの足で床ドン→ジャンプのネタをした時、ちゃんと面白いのに客席から笑い声起きると"あ、どうも"みたいな感じで会釈するから、そっちのが面白いわ!てなったよね笑


⚫ゲイリーコールマン:Lease班 嘉村祥子さん/R班 井川智絵さん
元天才子役で今はAvenueQの管理人(人間)
2人とも歌い出した途端にリサイタル始まる歌唱力がやべー!
『お金ちょーだい』の歌で彼だけ「くそ、金よこせ!」って言ってるのいいよね、「モンスターの子供たちのために学校を」のハモリも超綺麗で3人だけとか嘘でしょ?!って思う


嘉村さんは『大声でSEX!』の歌がめちゃめちゃめちゃめちゃ好き!「好きなだけ大声を出せばいい(⤴)」って歌い出しから震えたもん!超かっけー!!!スタンドマイクのヘッドだけ持ってるから"スタンド"は無いんだけど、見える見える!

『誰もがちょっと差別主義』の時も「白人はずっと差別、変わらねぇ」のワンフレーズであまりのうまさに鳥肌が立ってしまった…あと『お金ちょーだい』の歌で募金なんか、と言うけど「まあケイトのためならしゃあねぇか」ってビブラートにも!

プリンストンそっくりの新卒が来た時に「えっゲイリーコールマンが管理人てマジ?!ウケるw」と言われて足とんとんしながら「何笑ってんだよ…」と言い返すところ、うわ超イライラしてるじゃん!!!と喜んじゃった!



井川さんは『Schadenfreude(人の不幸は蜜の味)』の歌の時の「そんなお前を見てると俺は…ハッピー!」の笑顔の嬉しそう〜な感じ最高だった!笑 あと発音すげーいい!

ブライアンに請求書の山を見せる時に、わざわざオーバーオールの背中のところのポケットから出してたの面白かったな〜!プリンストン家の電話に先に出ちゃう場面で「はい、こちらゲイリーコールマン」と『24』の声真似するのツボだった…プリンストンも釣られて低い声で電話代わって「ぁ、僕はジャック・バウアーではないです」なんて😂連携プレーすげー!

『人助けは自分のために』の歌でみんなが主旋律歌ってる時にイエーーーイ!とかシャウトしてるんだけど、高いお声がすこーんと飛んでくるから映画『天使にラブソングを』とかそういうのみたいでマジかっこよかった!





⚫バッドアイディアベアーズ:
Lease班 木村日向子さん・宮城鈴夏さん・岡本美結さん
Rent班 濱中日奈子さん・引地優香さん・橋場麻由さん

プリンストンに「君の友達だよー!」と言って出てきては甘言を弄して、弱いほうに流されてく彼を笑う、ちょっぴり怖くてとても可愛いクマちゃんたち!マクベスで言うと3人の魔女ポジション!

前アナも休憩のお知らせも彼女たちがアテンドしてくれたのかわいかったな〜!1〜5のうち、2と3と4のパネル持ってる人たちを腹パンで倒して「15」にするって何と過激な…効果音もチャチャー!じゃねぇから!笑

休憩の終盤になると、ひょこっと顔覗かせてくるから、一緒に見に行ったフォロワーに釣られて思わず手振っちゃった💕

L班のほうはオラオラ系でじわじわ攻めてくる感じ!ボーイベアー筆頭に「よぅ兄ちゃん調子はどうだよ」とチンピラ風なの楽しかったな〜どんどん言い方がヤンキー入ったおじちゃんみたくなってって可笑しかった…

仕送りでビールなんて…じゃあ1本だけ…?の場面で「僕達3人なんだけど…」となった時にイエローなベアーちゃんがもうプリンストンじゃなくて橋爪さんのほうをぶっ叩いて「じゃあ1本じゃねえだろうがよ💢」って怒ったの半端なかった最強😂👏👏👏

ケイトのお持ち帰りいけるだろ?って話してる時にルーシーがくるんだけど、そこで「いっちょおっぱい触らしてもらえよ」って言うから、思わずプリンストンも「へい親分!」なんて返しちゃってツッコまれてたのも本当に漫才だったわ!

『人生は太陽の下』の時に、タクシーの運転手に扮装(パネルだけど)で出てきて、「どけクソガキ!」「うるせぇハゲ!」とプリンストンと言い合うシーンがあるんだけど、千秋楽で宮城さんかな?がぼそっと「煽り運転」と挟んできて天才!!!と思った笑 会場からも拍手起きるレベルで笑い起きてたよね



R班のほうは天使と悪魔を使い分けてくる感じ!
ビール買いなよーのくだりでは、カツアゲかと思って逃げようとするプリンストンを、ボーイベアーくんが物理目潰ししてたのやば!と思ったし、イエローなガールベアーちゃんに至ってはスっと煙草出してきてプリンストンに押し付けてくるし、武力行使がひどい!と笑っちゃったやん

でもロングランドアイスティー持ってきて「一口だけ飲んで!おねがーい!」からの「……チラ?」のところはバリ可愛い!!!超あざといんだけど、ケイトたちが「きゅん💕」って言っちゃうのもわかる。


『大声でSEX!』の歌の時に、酔っ払ってる2人が入ってくるベッドメイクをベアーズがしてくれるんだけど、L班のほうは「さぁ始まりました夜の大運動会!」「ケイト選手入場です!」なんて実況形式で大変面白かったですし、R班はプリンストン家のベッドを「くさーい!まずはファブリーズしましょうねー!」「ケイトのお着替えしましょー!」と甘やかしからの「あれー?おっぱいどこー?」ってのには笑った!言い方言い方!




⚫音楽(音楽監督/オーケストラ製作:佐々木聖也さん)
初日に「佐々木聖也さんの音がする…!」と思って感動した!サントラ聴いてわかったんですけど、曲や歌うパートはご本家そのままみたい!

生演奏と聴きまごうほどのリアルさで、エッむしろ生演奏じゃないんですか?!とどこかにオーケストラを探したくなるレベルですごかった〜!

聖也さんの、人の気持ち(今回は歌)に寄り添うような音楽がとても好きなんですが今回は面白い音も多くて本当に楽しかった〜!
トレッキーが「ポルノ!」と合いの手を入れてくる時のずっこけた感じ
・ニッキーが『お金ちょーだい』の歌でプリンストンに迫る時の「おめぐみ」「入れるだけ」と"言葉"にも聞こえるような音
・ルーシーの余裕のある足取りを思わせるライトモチーフ


聖也さんの音でミュージカル見たかったからうれしい〜〜!と思ってたら、3年前の『Catch Me If You Can』でも聴いてたみたいで、その頃の記憶が「楽しかった」以外にほとんどないのでショック……
またぜひとも音楽製作やってくださいSeirenさんで!!!


⚫演出:浮谷泰史さん
最っ高だった!遊び心満載で、歌声と共に人の思いも重なって、みんなの魅力をふんだんに発揮して調和していくような空間が本当にすごいエネルギーになってた。

そこまで広くない舞台だけど高低差つけてるから見やすくて、結構な大所帯だけどスッキリ!
前の部分を広く使ったステージと、ドアがついてて部屋や廊下にもなる高めの段差。高さ的にさらに奥からも顔を覗かせられるのがミソだよな〜!ここからちょうどパペットが歩いてきたりするのが見えるの好き!
いわゆる「一方その頃」や「噂をすれば影」みたいなのが見える(ケイトが歩いてきたり、トレッキーが覗いてたりとか)。皆がちゃんと生きてて本筋には出てこなくても暮らしてるよー!って感じ。

アンサンブルの方々の表現も想像力を掻き立ててくれて良かったな〜。帽子をかぶったブライアンの心の中や、目的を見失いかける憂鬱なウェディングとか!

『インターネットならポルノ!』の歌ではアンサンブルさんにメイド服やチャイナ服やパジャマとか着せるし、ルーシーのショーでもレオタード姿のダンサーさんたちいっぱいでドキドキしちゃった!

えっベッドシーンなんてあるの?!と驚いたんだけど、パペット使ってるから全然大丈夫だったし、何ならカラッと笑っちゃえたのも良かったな〜パーテーション使ってシルエットでも見せたりして、それさえもショーにしちゃったのすごい!

あと、2幕でプリンストンのパペットが「おっさんだ」と橋爪さん自身を見るとか、ルーシーが倒れた時に演者がパペットを置いてっちゃうとか、芝居の中に混ぜる"メタ"も絶妙なバランスで、テンポもとても良かったな〜!


今回この舞台を見に来るきっかけになったのは、演出を担当されたのが浮谷泰史さんだったからなんですが、彼の演出は何度も見てきたので間違いないって知ってたのに、それでもやっぱりうわっと声上げて驚くほど新鮮で楽しくてずーっとワクワクしてました!
何なら途中から誰が演出したとかを忘れるレベルで、演者さんの熱がダイレクトに届いてくるミュージカルにまとまってて本当に素晴らしかったです。

千秋楽の演出家挨拶でもひとしきり泣きました。細かいことは忘れちゃったけど、でもこの瞬間を共有できた、カンパニーとのこと、そしてこの舞台を選んで見にきてくれたお客さんの「今」をとても大切に思ってくださってるのが伝わってきて、細かいことは忘れちゃったけど、やっぱり好きだなーと思いました。



『AvenueQ』哲学的で、偏見など抜本的な解決の難しい問題にも触れてて、情報量も多いくせに気負わずするするとメッセージが染み入ってきたのは絶対に「台詞」だけじゃないと思いました。今を生きてる演者がこんなに鮮やかに 今この2時間 を楽しんでるからだなって。エネルギーがものすごい。ただ、その姿に大変心打たれました。3000円じゃ安すぎたな!楽しい時間を本当に本当にありがとうございました!


12月のアメリカンイディオットも絶対行きたいです!


※アンケートフォームがあっという間に閉じちゃったので、公演終了1週間ぐらいは開けといて欲しかったです!笑


千秋楽の朝に自分で一輪ずつ選んだ花束が可愛いから載せちゃう!札で隠れちゃってるけどベアーズのカラーも一輪ずつ入れたよ〜!

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